ゴミ屋敷の清掃を特殊清掃業者へ依頼するといくらかかる？...

ゴミ屋敷の清掃は一般的なハウスクリーニングでも大丈夫なのでしょうか？なかなかゴミ屋敷のような部屋になることはないと思いますが、自分だけでは片づけられないでしょう。
ゴミ屋敷の清掃の場合は、特殊清掃業者へ依頼するのがおすすめです。
ただし、費用が高くつくのではと思われると思います。
確かに費用面は高くつきますが、仕事自体はきれいにゴミ屋敷を住めるようにしてくれて、料金も安くすることはできます。

ゴミ屋敷になってしまった部屋の清掃や片づけを業者へ依頼したときにどのくらいの費用になるのでしょうか。
間取り別に費用相場を紹介します。

ゴミ屋敷掃除の特殊清掃費用相場

一般的に清掃費用は、ゴミの量や部屋の広さを基準に見積もられます。
業者によって差はありますが、間取り別の料金の目安は次のとおりです。
1R・1Kは30000円～80000円、1DK・1LDKは50000円～200000円、2DK・2LDKは90000円～300000円、3DK・3LDKは150000円～500000円、4LDKは220000円～600000円が相場です。

事例１：1DKで膝上までゴミが積もっている

間取りは1DKで作業日数が5時間で作業人数4名で料金は140,000円（買取あり）となります。
片付け・清掃に加えて異臭の除去を行いました。
この部屋に住んでいた方はパソコンのほかタブレットやスマートフォンをもっていました。
それらは高額で買い取った後、データを消去して中古品として販売しました。
その他テレビや冷蔵庫など基本的な家電も、値段はだいぶ下がりますが買い取りが可能なときもあります。

事例2：3DKで天井までゴミが積もっている

間取りは３DK マンション（約50㎡）で作業日数は1週間で作業人数は4~5名/日で料金は650,000~800,000円となります。
室内は天井まで物が積まれた状態でした。
この部屋にはお母さんと子供が二人で住んでいました。
男性スタッフも加わって、不用品の撤去から取り掛かりました。

事例3：2Kで胸までゴミが積もっている

部屋の中は胸の高さまでゴミが積もっていました。
ゴミ袋は一つずつ中身を確認してから分別し、まだ使えそうなものは処分費用削減のためにリサイクルやリユースにまわしました。
ゴミの片付け後には簡易クリーニングも施しました。

特殊清掃費用は思ったよりも料金がかかると感じた方もいるのではないでしょうか？実は費用を安く抑えるポイントがあります。

相見積もりをとる

依頼する前に複数の業者から見積もりを取りましょう。
料金相場がわかるし、1番安い業者に依頼することもできます。
不当に高い料金を請求してくる業者は悪徳業者と見分けることもできるので、安心して依頼できる業者を見つけることができます。

買い取り品はなるべく高値がつくように

買い取り料金は清掃費用から差し引かれるので、買い取り品が多いほど、また高値がつくほど全体としての料金は安くなります。

自分でできる範囲を予め片付けておく

部屋を全て片付けるのは骨の大変な作業ですが、部屋の中にある明らかなゴミを前もって捨てておくことで、業者の作業時間を短縮できます。
少しでも安くしたい、という方は自分でもできる範囲で片付けを始めてしまうと良いかもしれません。

では、専門の清掃業者に依頼するメリットはどのようなものでしょうか？

廃棄処理が短時間でできる

ゴミ屋敷と呼ばれるほどのゴミは個人で処理するにはあまりにも量が多いために、全てを廃棄し清掃するには、何日もかかってしまうでしょう。
その点、専門業者はたくさんの特殊清掃作業をこなしてきた経験を活かし、ワンルーム程度なら1時間～即日で、短時間に廃棄処理から消臭・清掃まで手際よくやってくれます。

粗大ゴミの処理も気兼ねなく依頼できる

冷蔵庫などの大型家電やタイヤなど、個人で搬出し廃棄するのが難しい粗大ゴミでも業者なら手際よく処理してくれます。

ゴミ屋敷ということを周囲に知られずに済む

友人や知人にゴミの処理を手伝ってもらった場合、ゴミ屋敷状態になっていたことが知られます。
その点、専門業者の場合はプライバシーが守られるように秘密厳守の工夫もしてくれています。
プライバシーを重視して、私服で作業してくれる・ダンボールで荷物を隠して運び出してくれる・作業時間を夜や早朝にしてくれる・スピーディーかつ騒音を立てずに静かに作業・近所の方に質問されても答えないなどが徹底されています。
このような工夫をすることで、友人や家族、大家や管理会社にゴミ屋敷状態を知られることなく片づけられます。

一度の依頼で片づけを完了

自分で清掃する場合、必要なものとそうではないものの分別に始まり、種類ごとにゴミの処理方法を調べ、粗大ごみの回収依頼をおこない、部屋の掃除もしながら売れそうなものは買い取り店に持っていくといった複数の作業をすべて自分で行わなければいけません。
一方、ゴミ屋敷代行の専門業者ならこれらすべての作業を一度の依頼で行ってくれるので、煩雑な手間を省くことができます。

女性がゴミ屋敷にしてしまって業者へ依頼したときに異性には見られたくないものですその場合は、依頼先の清掃員に女性がいれば気兼ねなく何でも言えるでしょう。
特殊清掃業者の情勢の清掃士はどうなっているのか見てみましょう。

ゴミ屋敷の片付けで女性を指名される事が多い

女性からのゴミ屋敷のご依頼を頂くと、約半数の方が女性の方にお願いできますか？と聞かれます。
何故なのでしょうか？答えはすごくシンプルです。
想像してみてください、同性の友人が家に遊びに来るのと、異性が家に遊びに来るのでは大きく違います。
同じように異性である男性の作業員よりも同性であれば安心できます。

女性で対応してくれる特殊清掃会社は意外に少ない

女性でお願いしたいと思いながら、ゴミ屋敷清掃会社を検索してみると、沢山のゴミ屋敷清掃業者がでてきます。
しかし、女性で対応してくれる業者が見当たりません。
女性だけで対応してくれる業者の確率は大凡2020年2月時点の調査で３％程度となり非常に少ないのが現状です。

特殊清掃員に女性が少ない理由

ゴミ屋敷の清掃業はどうしても男社会の現場です。
重い荷物を運んだり、力仕事もあります。
そうなるとどうしても男性の会社が多いのです。
職業的に仕方が無いと言えばそこまでですが、三重苦と言えるゴミ屋敷清掃業界の中で活躍しています。女性はいるのも現状です。
特掃隊の中には女性経営者の会社もあります。

女性のゴミ屋敷が多いって本当

ゴミ屋敷住人と聞くと、どのような人物像を思い浮かべますか？もったいない・捨てられないの感覚を拗らせた人を思い浮かべる方が多いかもしれません。
また、ゴミ屋敷にしてしまう人もいるようだが、自分はそんな生活とは無縁だろうと思っている方も少なくないでしょう。
ところが、汚部屋（おべや）やゴミ屋敷は、誰にでも起こりうる問題です。
世の中にモノが溢れかえっている現在、もったいない・捨てられないということに悩む方たちは少なくはありません。
さらにライフスタイルの多様化で、捨てたくても(様々な肉体的・精神的理由から)捨てられないと悩む方も増加しています。
このような状況は年々増加傾向にあります。
そして、そんな悩みを抱えているのは、意外や意外、女性の方にも多くみられます。
綺麗好きな女性、家事が好きな女性、規則正しい生活を送っている女性、そんな人でも、些細なきっかけからゴミだらけの汚い部屋に住んでいて、気管支喘息や、不衛生な状況下でかかる病気になってしまう人も多いです。

便利な反面ネットショッピングで出るごみの山

今の時代はネットショッピングという便利なツールもあるので、買いに行く時間や手間をかけないで家にいながら手軽になんでも購入できます。
しかし、ネットで購入すると、都度梱包材や請求書が貯まります。
前述したようないろいろな理由から、ゴミ捨てがうまくいっていない所にこうしたネットショッピングを重ねると、家の中が箱だらけになったというケースも多いイメージです。
みるみるうちにゴミが溜まっていく家で、だんだん、購入したものの把握もできなくなり、未開封のものや、同じものを何個も購入してしまっている形跡がある事もよくあります。
ネットショッピングで何でも買える時代は便利な反面、こうしたゴミ屋敷が増えている原因になっている面もあります。

めったにないゴミ屋敷化ですが、そうなったときに手が付けられないのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが、特殊清掃業者です。
今回は、特殊清掃業者へ依頼した場合の費用相場や安くするためのポイント、そしてメリットなどについて詳しく紹介してきました。
もし、自分の身内でゴミ屋敷化されてしまった部屋があれば、ここの情報を参考に特殊清掃業者へ依頼するときの判断材料にしてください。