人の死後に部屋の清掃作業が必要になります。
その時に一般的なハウスクリーニングではだめなのでしょうか?孤独死などの死後の部屋の清掃は、特殊清掃を強いなければきれいにはできないということを、具体的に紹介します。
その、特殊清掃とはどういうものなのか、特殊清掃料金はどのくらい必要なのかについても紹介します。
特殊清掃の基礎

最初に、特殊清掃業とはどういうものなのかを詳しく紹介します。
特殊清掃業とは?
特殊清掃業とは、清掃業の一形態です。
一般には、Crime Scene Cleaners(事件現場清掃業)等とも呼ばれる清掃のことをいいます。
事件、事故、自殺等の変死現場や独居死、孤立死、孤独死により遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗や腐乱によりダメージを受けた室内の原状回復や原状復旧業務のことです。
特殊清掃とは具体的にこういうもの!
特殊清掃とは、主に独居死、孤立死、孤独死などの変死体があった屋内外の汚染除去、血液除去、腐乱・腐敗した体液(腐敗液)、肉片の除去、死臭や腐乱臭の消臭、感染症予防のための消毒、ハエやウジなどの衛生害虫の害虫駆除、残置物処理、室内解体工事、原状回復工事などの原状回復や原状復旧をトータルにサポートするサービスの総称になります。
昨今、遺品整理業者と混同されガチですが、提供するサービス、専門性、知識、スキル等が異なり、全く異質の業種になります。
特殊清掃サービスを提供する会社や従事者には、その専門性から高度な専門知識が必要とされるため、臭気判定士、医療環境管理士、防除作業監督者、1級葬祭ディレクターなどの有資格者もしくはこれらと同等の知識と専門性、スキルが求められます。
他にも遺体の損壊が激しい場合、エンバーミング(外見回復処置)を行います。
他の業務として、病院、自宅での遺体処置や納棺、搬送、荼毘、火葬、供養、お祓いなどを行うこともあります。
緊急性が高い場合が多いため、24時間365日受付可能な業者が多いです。
現状復旧にあたって、臭気の除去に独自サービスを提案してくるものもありますが、建築の観点から見た場合にしばしば問題があると指摘されるような対策をとっている業者も少なくなく、業者の施工内容をよく理解し、建築会社に相談する必要もあります。
清掃時にかかる特殊清掃料金

特殊清掃にかかる料金は、トラックの積載量・作業量(人件費)の合計である程度決まります。
例えば、火災現場の特殊清掃のようにすべての部屋の跡やニオイを消さなければいけない場合は、間取りによって費用が変わりますが、孤独死のあった部屋の場合、一部屋のみの清掃のため、間取りはあまり関係ありません。
加えて、消毒や消臭のために、オゾン発生器や特殊な薬剤を使用する必要がある場合は、材料費として料金が発生することがあります。
物量ごとにかかる料金
トラックの積載量は、一般的に2トン平トラックで約6万~7万円程度が相場です。
品物のサイズによっても違いますが、・シングルベッド×1・ファミリー用冷蔵庫×1・自転車 ・洗濯機 ・メタルラック・洋服タンス ・ハンガーボックス・上記プラス段ボール20個など、一人暮らしの引っ越しに使う程度の量は入ります。
特殊清掃の料金事例
1DKの賃貸物件
1DKの賃貸物件の場合、作業人数は2名で作業時間は6時間、費用は132,000円(税込)となります。
孤独死で亡くなった方の賃貸物件の清掃作業の費用事例です。
亡くなってから発見されるまで一週間以上経過していたため、遺体周りの腐敗が進んでいて、消臭・消毒が必要な状況でした。
1日目に消臭・消毒作業を行って、時間を空けるために2日目に清掃作業と遺品の運び出し作業を行いました。
賃貸物件のため原状回復が必要なため、結果的に作業期間として2日間を要しましたが、元の部屋に近い状態にまで戻せました。
消臭と消毒作業を丁寧に行うことで、次の方が住めるレベルにまで回復させられます。
2LDKの賃貸物件
2LDKの賃貸物件の場合、作業人数は3名、作業時間は6時間、費用は385,000円(税込)となります。
こちらも発見されたときにはすでに死後一週間が経過していました。
下の階の方から虫が湧いているという通報があり、亡くなっていたことが発覚したそうです。
夏場だったこともあり、蛆(うじ)が湧いてニオイも相当きつい状況でした。
遺品整理は後回しでも良いのでとにかく早急に清掃して欲しいということで依頼者から鍵を借りて、すぐに作業に取り掛かりました。
害虫駆除を行った後、清掃を始めましたが、フローリングにまで体液が染み込んでいて、清掃作業は困難を極めました。
最終的には匂いや染みを全て除去できて、遺品整理も行って、依頼者から満足してもらえる状態まで元通りにすることができました。
特に夏場は1日遅れるだけで状況が悪化し、それに伴い費用も上がるため、早めの対応が必要になります。
3LDKのご実家
3LDKのご実家の場合、作業人数は1名、作業時間は4時間、費用は77,000円(税込)かかります。
孤独死で亡くなった方の部屋の清掃作業でしたが、持ち家ということもあって、結果的には遺族の要望でリフォームをすることになりました。
リフォームは別の会社に依頼していたため、原状回復は必要ないとのことで、遺体のあった場所だけ畳を剥がして清掃作業は完了です。
ほとんど清掃は必要ないため、基本的にかかった費用は遺品の回収費用のみとなります。
同じ特殊清掃が必要な部屋でも、このように、状況によっては簡単な清掃作業で済むケースもあります。
特殊清掃でやるべきこと
特殊清掃で行う主な作業には、消毒作業/不用品処分/特殊清掃/害虫駆除/消臭/オゾン消臭・脱臭・除菌などがあります。
消毒作業は、感染症などの予防のために清掃の前に部屋の消毒を行います。
不用品処分(遺品整理)は、家電や家具などの不用品を運び出します。
部屋に残しておきたいという場合は、マスキングテープなどで覆って作業していきます。
特殊清掃は壁や床に染み付いた血液や体液を特殊な洗剤で取り除きます。
床下まで染み込んでいる場合はフローリングや畳を剥がすこともあります。
害虫駆除は、死後時間が経過するほど死臭が蔓延し、ハエやウジ、ゴキブリが大量発生します。
卵を産んでどんどん繁殖するため、増えないようにしっかりと元から駆除します。
消臭は、死臭は消臭剤などでは完全になくならないので、臭いの元となる成分を薬剤や機材を使用して分解します。
孤独死から特殊清掃までの作業の流れ

孤独死の清掃を自分ではできません。
必ず特殊清掃を行う業者に依頼するようにしましょう。
なぜなら、孤独死は発見が遅くなることが多いです。
死体が腐敗して骨が見えてしまったり、カーペットや畳に体液が染みついたりします。
もし、見た目を綺麗にできたとしても、帆とん度が強い悪臭が取れないケースです。
そのため、特殊清掃業者に依頼し綺麗な部屋にしてもらいましょう。
孤独死で起きた腐敗した死体や部屋に染みついた悪臭を、綺麗に取り除いてくれる業者を特殊清掃業者と言います。
特殊清掃業者に依頼し、孤独死の現場を清掃するステップを次で見ていきましょう。
警察による現場検証
孤独死を発見したら、まずは警察に届け出ましょう。
かけつけた警察によって現場検証が行われます。
孤独死の場合は悪臭がきっかけで住民が連絡し、駆けつけた管理人によって発見されるケースがよくあります。
もし、第一発見者となったら警察に通報しましょう。
警察に通報後も、無闇に部屋の中へ入るのは控えるべきです。
なぜなら、殺人事件である可能性も0ではないからです。
また、警察の指示に従ってご家族に連絡をすることもあります。
家族であっても、現場検証中は部屋の中に入れないので注意が必要です。
「事故死」「自殺」「衰弱死」など、死因が分かるまでは入れないと考えておきましょう。
業者の現地見積もり
警察による現場検証後、警察の入室許可が出たら特殊清掃業者へ見積もり依頼をしましょう。
悪臭によって近所に迷惑をかけ続けることになるため、できるだけ早く見積もりを出してもらうよう手配します。
特殊清掃業者とは、孤独死特有の体液の汚れや悪臭を取り除き、除菌・殺菌までしてくれる業者のことです。
もし、費用が心配であれば入室許可前でも間取りを伝えることである程度の費用感を教えてもらえる可能性があります。
正確には現場見積もりが必要ですが、予算を掴みたいのであれば早めに相談しておきましょう。
特殊清掃作業
見積もり内容を確認したら、できるだけ早い日程で特殊清掃の実施を依頼しましょう。
即日の対応をしている特殊清掃業者も多いため、「今日来て欲しい」とお願いしてみるのもいいでしょう。
清掃当日は、特殊清掃業者の来訪する時間に合わせて鍵の受け渡しを行いましょう。
もし、家族がいるのであれば、残しておかなければいけない遺品を確認しておく必要があります。
また、現金や預金通帳、印鑑などの貴重品の捜索も依頼できることもあるので事前に行っておきましょう。
特殊清掃後の遺品整理
特殊清掃を終わった後に遺品整理を行います。
遺品整理を行うときは、マスク・手袋を準備しておきましょう。
通常であればすぐにでも遺品整理を行いたいのはやまやまです。
しかし、孤独死のときは、その前に清掃を行い、消毒・消臭を行った上で家族に入室してもらうことになります。
腐敗した死体によって虫が沸いたり、雑菌によって家財が腐敗しているケースも少なくありません。
そのため、あまり現場に残っている遺品に期待はできないでしょう。
消毒・消臭
室内作業が終わったら、改めて消毒・消臭を行います。
特殊な消毒・消臭をしなければ、悪臭が残り近所迷惑の原因になることもあります。
そのため、孤独死の現場となって部屋以外の全ての部屋を消毒・消臭を行っていきます。
最後に、実際に悪臭が消えているかどうかを確認し、大丈夫であれば清掃終です。
このとき、回収した遺品や部屋の鍵の受け取りを忘れないようにしましょう。
特殊清掃業者はなぜ必要なの?

特殊清掃とは、亡くなった方の部屋の清掃作業を通して、現状回復を行うサービスのことです。
部屋の清掃といえば、一般的にハウスクリーニングなどのサービスですが、特殊清掃における清掃は、ハウスクリーニングと全く違います。
なぜならば、特殊清掃が必要な現場で最も対処が必要なのは死臭・腐敗臭の除去なのです。
死臭や腐敗臭は、遺体から漏れ出た体液でから発生します。
体液そのものは目に見えますが、臭いは目に見得るものではありません。
この臭気を完全に消すには、専門的な消臭技術が必要になりますが、通常のハウスクリーニングでは消臭する機会はほとんどありません。
このように、目には見えない臭気の処理は、特殊清掃会社に求められる作業の一つです。
特殊清掃を専門で行う会社がなぜ、必要なのかその理由を紹介します。
一般的でない汚れの除去を行う必要がある
体液と言っても、その成分は皮脂、血液、排泄物などが混合しています。
こうした水分は、一般的な家庭用洗剤では落とせません。
また、体液は放置すると黒く固まってしまうため、薬剤と染みこんだ部分の材質に併せて選定した清掃用具の組み合わせで、徹底的に洗浄しなければいけません。
細菌の除去を行う必要がある
遺体の中に潜んでいた細菌は、徐々に死後体外に放出されます。
ほとんどの一般細菌は遺体の細胞の活動停止とともに死滅しますが、HIVウイルスなどは死後6日ほどは残存する可能性があります。
また、遺体から発生したものではなくても、部屋の中には目には見えない病原菌が存在しています。
特に人の出入りが少なくなった環境下では、換気がされないため細菌の繁殖も進みやすくなっています。
こうした細菌は、人体への影響は与えずに、短時間で隅々まで除菌するための手立てが必要になりますが、これには専用の除菌剤と薬剤を部屋の隅々まで拡散させる噴霧器(内容物を細かい霧状に分解して散布する機材)を使わなければいけません。
害虫・害獣駆除を行う必要がある
よく、遺体からはウジが湧くという表現がありますが、殆どの場合、遺体の周囲にはウジ虫が発生します。
実際は、遺体の中にウジが潜んでいるというのではなく、いわゆる腐敗臭(=死臭)に誘われたハエが、外からおびき寄せられて、遺体に卵を産み付けて発生します。
また、孤独死であれば食べかけの食品が残されている事もよくあり、ゴキブリやネズミが発生することもあります。
こうした害虫などは人目に付かない細かい隙間などに入り込みます。
例えば、畳の部屋があれば、畳受け(畳を上げた時に見える板状の面)などに隠れています。
1匹でも生息していれば、そのうち繁殖する可能性が高く、特殊清掃現場では害虫駆除剤を用いて、徹底的に駆除しなければいけません。
強い臭気を短時間で消臭する必要がある
臭気を消し去るためには、汚染箇所の洗浄がまず必要ですが、それだけあっても臭いは取りきれません。
目に見えない臭い分子が部屋中に拡散し、壁や天井、床などいろいろな場所に付着しているからです。
これらの臭い分子が手付かずのまま残されている限り、臭いは残り続けます。
実際は、臭いはだんだんと自然に分解されますが、死臭程度だと2年程度はかかります。
特殊清掃会社では、死臭にも対応する業務用の効果の高い薬剤を散布して、消臭します。
また、更に強力に脱臭をするためには、オゾン脱臭機という機材を使って、臭い分子をオゾンの力で分解して無臭化させます。
オゾン脱臭機はスイッチを入れるだけで稼働するので、操作自体は非常に簡単です。
ただし、その効果を最大限に高め、短期間で強力に脱臭するには、オゾン脱臭機のオゾン発生メカニズムに合わせた環境調整や稼働時間の調整、その後の後処理などを正しく行わなければいけません。
建物の作りについての知識が必要となる
特殊清掃現場ではリフォームは必須でしょうか?現場の状況によっては一部、部屋の解体やリフォームを行わなければいけません。
これは、臭いをしっかりと消し去り、臭いの再発生を防ぐためには必要となるケースがあります。
ただ、なるべく張替え処理の費用も安く抑えるためには、どこまで解体すべきか、どのように張替えを行うか、その部材費はどの程度のなるものか、解体によって発生する費用のイメージを持ちながら作業を行わなければいけません。
この為、いくら特殊清掃会社といっても、リフォームを行うための基本的な知識を持ち合わせていなければいけません。
この知識が、効果のある消臭を行なっていくためには大切な情報になります。
特殊清掃料金はどのくらい必要なの?特殊清掃の必要性について!まとめ

ここでは故人の部屋の清掃になぜ特殊性が必要なのかについて、具体的な清掃内容を紹介しながら説明してきました。
何よりも、通常の清掃とは違い匂いや汚れなどをきれいにするためには専門の特殊清掃業者へ依頼してから行うべきだということが、分かったのではないでしょうか。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。









