特殊清掃現場の汚れを落とすための洗剤とは?...

特殊清掃現場の清掃作業をするときに洗剤を使いますが、業者が使う洗剤は、一般では販売されていない強力な洗剤を使います。
素人でも市販の洗剤である程度は落とせますが、きれいに落としたり匂いも取ったりするとなると、業者へ依頼したほうが良いでしょう。
ここでは、業者がどのような洗剤を使って清掃作業を行うのかを見てみましょう。

洗剤で洗わなければいけない汚れの種類

洗剤で洗わなければいけない汚れの種類

孤独死現場を想定して、特殊清掃現場で対応すべき汚れの種類を紹介します。
特殊清掃では孤独死以外にも火事や水害、ゴミ屋敷などの清掃を行います。
汚れの種類や程度に応じて、いろいろな洗剤を使い分けます

◇体液

亡くなってから時間が経つと、ご遺体が徐々に腐敗します。
腐敗すると故人の体が液状化してそれが布団やマットレス、床に染み付きます。

◇血液

亡くなる前に吐血したり、転んで怪我をしたりして、血液が部屋に飛び散っているケースがあります。
孤独死は病気や突然死、自殺が多いので、殺人現場のような凄惨な血しぶきとは違いますが、それでも血液汚れへの対応はやらなければいけません。

◇腐敗・死臭

遺体から発する臭い(死臭・腐敗臭・腐乱臭)が部屋中に充満しています。
強い臭気レベルだと、目を開けるのも辛いほどです。
少しの隙間からも漏れ出し、髪や体にも匂いが染み付くので、準備なく特殊清掃現場に入室しないようにしましょう。

◇ウジ虫など

遺体に虫が卵を産み付け、ウジ虫やハエが大量発生します。

特殊清掃時に使う洗剤

特殊清掃時に使う洗剤

特殊清掃現場ではいろいろな汚れが発生します。
その汚れを落とすために使う洗剤でどのように落とすのかを見てみましょう。

◇血液汚れを落とす洗剤

血液が広範囲に広がっている場合、どうやって落としていくかが特殊清掃業者の腕の見せ所です。
孤独死現場以外にも、闘病中の吐血や怪我による流血、鼻血など、室内で血液汚れに対応しなければいけない場面は意外にあります。
血液にはタンパク質が含まれているので、タンパク質を分解しながら清掃していくことになります。
お湯で拭くと落ちそうですが、染み込んでいる血液汚れの場合はお湯の場合は固まるのでだめです。
昔は大根おろしで洗うという方法もあります。
床に広がった血液汚れは、次亜塩素酸やオキシドールなどを洗剤を使って拭き取ります。
きれいに拭き取れるのは言うまでもなく、殺菌効果も期待できます。
血液が壁などに飛び散った場合は、粉末の酸素制漂白剤をペースト状にして落とすやり方も効果的です。
また、よく掃除で使われるセスキ炭酸ソーダや重曹も効果があります。
タンパク質は酸性の汚れなので、粉末酸素系漂白剤や重曹といったアルカリ性の汚れにも効果があります。
プロの業者は、業務用の血液専門の洗剤を使いますが、自分で行うときは前述の洗剤を準備してみてください。

◇体液を落とす洗剤

遺体が腐敗した結果部屋に広がった体液は、臭いの原因となるものなので徹底的にキレイにしたいものです。
基本的には油汚れになるので、油汚れを落とせる洗剤であれば一定の効果があります。
プロは業務用の洗剤を使いますが、なかなか自分では手に入れにくいものです。
ホームケア用の洗剤、ショッ鏡洗剤でもある程度キレイに拭き取れるので、まずは試しましょう。
特殊清掃現場の消臭まで考えると、鉄則は原因を全て取り除くことです。
床やタイルの上であれば簡単に拭き取れますが、壁や畳、床板まで染み込んでしまっている場合は、部分的な解体やリフォームをするのが原状回復への近道です。
ある程度キレイにできたら、すべて取り替えるという切り替えも必要です。

◇特殊清掃を行う目に使う洗剤

特殊清掃の作業に入る前にやるべきことが現場の消毒です。
死因次第では作業するスタッフが感染症にかかる可能性があるため、衛生的な観点から必須です。
また、除菌・消臭ができる洗剤を使うことで、一定の消臭効果も期待できます。
定番で使われるのは次亜塩素酸です。
希釈したものを部屋全体に噴霧します。
業務用の場合は濃度が高いものもありますが、自分で作業するときは市販されているハイター等でも代用できます。
また、安定化二酸化塩素という洗剤を使うこともあります。
二酸化塩素は次亜塩素酸よりも安全で、消毒効果もある成分ですが、これは不安定な性質を持っています。
そこで薬品を混ぜてゆっくり二酸化塩素を発生させるよう調整したのが安定化二酸化塩素です。
空間除菌などの商品にも使われています。
安定化二酸化塩素はなかなか市販されていなくて、業務用のルートで購入することになります。
作業前の噴霧や、清掃後の消臭・除菌にも使える薬品です。
他の薬剤ではシミになることもありますが、安定化二酸化塩素はシミになりにくい特徴もあります。

特殊清掃現場の作業の進め方

特殊清掃現場の作業の進め方

特殊清掃現場では具体的にどのような作業を行うのか、見てみましょう。

◇遺体の運び出し

孤独死が発見された場合、警察や消防が現場から遺体を運び出します。
それと同時に、孤独死の現場では警察の検死が行われます。
現場検証は、孤独死に事件性がないか現場を確認するためです。
現場検証の間はアパートやマンションのオーナー、親族などは一切立ち入りできません。
孤独死が発見されたときの対応をより詳しく知りたいときは、次を参考にしてみてください。

◇特殊清掃業者へ依頼する

孤独死の死因が判明し警察による現場検証が終わると、警察より孤独死現場への入室が許可されます。
入室ができるようになれば特殊清掃ができるので、親族やアパートやマンションの管理会社、オーナーが特殊清掃業者に特殊清掃を依頼します。
特殊清掃業者に特殊清掃を依頼するタイミングはケースにより大きく違って孤独死の現場に入室ができるようになった直後・葬儀や火葬を終えた後・親族の気持ちが落ち着いた後などがありますが、劣悪な環境ではできるだけ早く依頼をしたほうがいいでしょう。

◇業者の見積もりと依頼

特殊清掃業者が決まったら、見積もりを依頼しましょう。
見積もりの方法は特殊清掃業者によって違いますが、孤独死の現場まで出向き、状況を見て判断する・間取りや状況を説明して、概算見積もりを出すという方法が多いです。
見積もりの金額や作業内容、注意点などに同意できたら特殊清掃の契約書を締結して作業に移ります。

特殊清掃作業

汚染物の除去
ウイルスや雑菌の?殖が考えられるので、孤独死の現場の状態に合わせた消毒作業を行います。
その上で、血液や体液などの汚染物スポンジやヘラを使って清掃していきます。
体液や血液を分解できる洗剤等を使えば、完全に取り除けます。

床や壁紙の張り替え
床の表面についている体液や血液などの汚染物を取り除いただけでは、異臭を取り除けません。
異臭の元の体液や血液は、床下にまで落ちていることが多いのです。
床を解体して床下に落ちた体液や血液、そして床下にこもっている異臭を取り除けて、徹底的に消臭できます。
壁紙に使われている紙は、臭いを吸収する力に長けています。
孤独死をした現場の壁紙をそのままにしておくだけでも、いくら室内をきれいにしても染み付いた臭いが甦ってしまいます。
異臭を取り除くために、壁紙を?がして張り替えます。

コーティングする
臭いが残りやすい場所には特殊なコーティングを施せば、再び臭いが発生するのを抑えられます。

血液の除去
吐血や吐しゃ物には、いろんなウイルスが含まれている可能性があります。
状況に応じて消毒剤や分解剤を使い分けてから二次感染が起こらないように原状回復をします。

浴槽死のときの作業
浴槽死の場合は浴槽だけでなく配管も併せて、清掃と消毒を行います。
作業後には水質検査を実施して雑菌が?殖していないかを確認し、再度安心して使える状態にします。

特殊清掃を依頼するときのポイント

特殊清掃を依頼するときのポイント

孤独死を業者へ依頼するときはいくつかポイントがあります。
そのポイントを紹介します。

◇孤独死などの特殊清掃経験があるか

特殊清掃には、事故死や災害、自殺、ゴミ屋敷の清掃などいろいろなケースがあります。
そのため、すべての特殊清掃業者が孤独死に対するスキルや経験を持ち合わせているとは限りません。
孤独死の特殊清掃は状況に応じて臨機応変に対応しなければいけません。
見えている部分だけきれいに片付けても、高いスキルと知識を持ち特殊清掃ができていないと、床下から異臭がする・室内の異臭が取れない・時間経過とともにシミが出てきたというクレームが起こってしまいます。
そのため、孤独死の特殊清掃業者を決めるときには孤独死の特殊清掃に携わっているか、孤独死の特殊清掃に特化した清掃方法や技術を持っているかになります。

◇特殊清掃に必要な資格を取得しているか

特殊清掃に精通している技術や資格を有していることも、孤独死の現場の清掃では重要です。
先ほどから紹介しているように、孤独死の現場は通常の清掃では落とせない臭いや汚れが染み付いています。
これをしっかりと落として原状回復するには、特許技術や専門知識が欠かせません。
また、解体工事業の登録、建築物ねずみ昆虫等防除業の登録、遺品整理士の資格などの資格や登録ができていないと、隅々まで特殊清掃をすることはできません。
特殊清掃は、通常の清掃とは清掃方法が大きく違うため、孤独死の現場で活かせる技術や資格を持っているかを確認しておきましょう。

◇特殊清掃期間はどのくらいかかるのかの確認

孤独死の現場の特殊清掃は、どれくらいで終了するのかも把しておきたいところです。
孤独死の現場の特殊清掃にかかる時間は、現場の状態や広さで大きく違うため一概には言えません。
例えば、広い住まいが全体的に汚れていると時間がかかるし、風呂場やトイレ、畳の部屋など遺体があった場所によっても必要な時間は異なります。
だからこそ、原状回復ができるようになるのにどのくらいの期間がかかるのか聞いておくと安心です。
また、アパートやマンション、周辺に住宅がある場合、作業期間によっては異臭などでクレームになることがあります。
クレームなどを避けるためにも、あらかじめ作業期間を把握しておきましょう。

◇特殊清掃現場への立ち会いが必要なのか?

特殊清掃を依頼するときには、依頼者側が現場まで行き立会いをする必要があるのかチェックしておきましょう。
例えば、遠方の親族が孤独死をした場合、何度もその場所に足を運ぶ必要があると金銭的な負担も心労も大きいです。
また、ゴミ屋敷になっているなど孤独死の現場が荒れている場合は、現場に行きたくないケースもあるでしょう。
特殊清掃業者の中には、電話などでのやり取りのみで完了できる場合があります。
孤独死の現場への立会いが難しいと感じる場合には、事前に立会いの有無を確認してみてください。

特殊清掃現場の汚れを落とすための洗剤とは?まとめ

特殊清掃現場の汚れを落とすための洗剤とは?まとめ

特殊清掃現場で業者が使う洗剤について、作業はどのように行われるのか、そして業者へ依頼するときの注意点などを詳しく紹介してきました。
ここでの業者による特殊清掃現場での清掃作業について学んでから、特殊清掃が必要になったときに参考にして業者選びに使ってください。

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