特殊清掃現場の清掃を業者へ依頼いったいどのくらいの料金になる...

特殊清掃が必要となる現場を自分で清掃するのはほぼ不可能です。
孤独死などで亡くなってからある程度の期間が経つと、匂いや汚れは市販の洗剤などでは取れないものになっています。
そこで特殊清掃業者へ依頼することになります。
ただし、業者へ依頼するといったいどのくらいの料金がかかるのでしょうか。
その辺を詳しく紹介します。

特殊清掃料金の相場

特殊清掃料金の相場

特殊清掃に料金相場というものはありません。
なぜなら、部屋の状態やどんな作業が必要かで費用が全く変わるからです。
ほとんどの業者が特殊清掃にかかる費用相場を、次の事例のように間取りで記載しています。
しかし、実際は特殊清掃にかかる料金はトラックの積載量・人件費で決まります。
例えば、火災現場の特殊清掃のようにすべての部屋の跡やニオイを消さなければいけない場合は、間取りで費用が変わるが、孤独死し部屋の場合、一部屋のみの清掃で済むため、この場合は間取りはほとんど関係ありません。
さらに、消毒や消臭のために、オゾン発生器や特殊な薬剤を使わなければいけない場合は、材料費として料金が発生することがあります。
間取りによって料金提示をするのは間違ってはいませんが、大体の目安として捉えておくほうが良いでしょう。

◇物量で決まる特殊清掃成料金

品物のサイズにもよりますが、シングルベッド×1・ファミリー用冷蔵庫×1・自転車・洗濯機・メタルラック・洋服タンス・ハンガーボックス・これにプラス段ボール20個など、一人暮らしの引っ越しに使う程度の量は入ります。

特殊清掃料金:1DKの場合
作業人数が2名で作業時間は6時間の場合、費用は約132,000円(税込)となります。
孤独死で亡くなった人の賃貸物件の清掃作業の費用事例です。
亡くなってから発見するまで一週間以上経過していたので、遺体周りの腐敗が進んでいて、消臭・消毒が必要な状況でした。
1日目に消臭・消毒作業を行って、時間を空けるため2日目に清掃作業と遺品の運び出し作業を行いました。
賃貸のため大家より原状回復を求められていて、最終的作業には2日間かかりましたが、元の部屋に近い状態にまで戻せました。
消臭と消毒作業を丁寧に行うことで、次の入居者が住めるレベルまで回復させることができます。

特殊清掃料金:1LDKの場合
作業人数は3名で作業時間は6時間、費用は約385,000円(税込)かかります。
こちらも発見されたときにはすでに死後一週間が経過していました。
下の階の方から虫が湧いていると連絡があり、亡くなったことが発覚したようです。
夏場ということもあり、蛆(うじ)が湧いて強烈なニオイもあった状況でした。
遺品整理の方は後回しでも良いからとにかく早急に清掃して欲しいということで依頼者から鍵を預かって、すぐ作業にはいりました。
害虫駆除を行った後、清掃に取り掛かりましたが、フローリングにまで体液が染み込んでいて、清掃作業は非常に大変な物でした。
最終的にはニオイや染みを全て除去して遺品整理も行って、依頼者から満足いただける状態まで部屋を元通りにできました。
特に夏場は1日遅れるだけで状況が悪化してしまい、係る費用も上がってしまうため、早めの対応をしなければいけません。

特殊清掃料金:3LDKの場合
作業人数は1名で、作業時間は4時間で費用は約77,000円(税込)になります。
孤独死で亡くなった方の部屋の清掃作業でしたが、持ち家ということもあり、遺族の要望でリフォームをすることになりました。
リフォームに関しては別の会社に依頼されていたため、原状回復は必要ないということで、遺体のあった場所だけ畳を剥がして清掃作業は完了です。
ほとんど清掃は必要なかったため、かかったのは遺品の回収費用のみです。
同じ特殊清掃が必要なお部屋でも、このように、状況によっては簡単な清掃作業で済む場合もあります。

特殊清掃で行う作業

特殊清掃で行う作業

特殊清掃で行う主な作業には、消毒作業・不用品処分・特殊清掃・害虫駆除・消臭・オゾン消臭・脱臭・除菌などがあります。
それぞれについて説明します。

◇消毒作業

感染症などにかからないために清掃の前に部屋の消毒を行います。

◇特殊清掃

壁や床に染み付いた血液や体液を特殊な洗剤で取り除きます。
ケル駅や体液が床下まで染み込んでいる場合はフローリングや畳を剥がすこともあります。

◇害虫駆除

死後時間が経過するほど死臭が蔓延しれしまい、ハエやウジ、ゴキブリなどが大量に発生します。
これらは、卵を産んでどんどん繁殖するため、増えないようにしっかりと元から駆除します。

◇消臭

死臭は消臭剤などでは完全になくならないため、臭いの元となる成分を薬剤や機材を使って分解します。

◇不用品処分

家電や家具などの不用品を運び出します。
部屋に残しておきたいという場合は、マスキングテープなどで覆って作業します。

孤独死現場の特殊清掃料金

孤独死現場の特殊清掃料金

孤独死や自殺、事故死があった部屋の片付けや、ゴミ屋敷の片付けを行うものを特殊清掃といいます。
単なる清掃するだけではなく、遺体の腐敗による汚染箇所を清掃したり、異臭の消臭や除菌、遺品整理まで含まれる大掛かりな清掃作業になります。
特に人が亡くなった部屋の片付けは、自分たちで行うのが精神的にも肉体的にも不可能に近い作業です。
だからこそ、特殊清掃業者へ依頼しなければいけません。
しかし、特殊清掃を依頼するとどのくらいの費用がかかるのかというのは、ほとんどの人が不安に思うことでしょう。
そこで、これまで数多くの孤立死現場の特殊清掃を行ってきた業者の立場から、実際の作業費用なども公開しながら、特殊清掃の料金について紹介します。

◇特殊清掃作業の内容

特殊清掃には、汚染物(布団やカーペットなど、体液や血液が染み込んだもの)の撤去・汚染箇所(血液、体液が付着した場所)の清掃・家財整理、不用品回収、残置物撤去・消臭・除菌・害虫駆除などの作業が含まれています。
特殊清掃の中に基本的な消臭などの作業が含まれていますが、業者によって料金体系もいろいろなので、料金相場やサービス内容を理解した上で依頼先を探さなければいけません。

◇孤独死の特殊清掃料金はどのくらい

特殊清掃料金は、業者によって大きく変わります。
同じ業者でも、部屋の汚染程度によって作業料金には幅があります。
作業料金の相場を知るための資料として、日本少額短期保険協会が毎年発表している孤独死レポートを紹介します。
この報告だと、孤独死現場の特殊清掃や遺品整理にかかった費用は次のようになっています。
残置物処理費用は平均損害額 220,661円 (最大損害額 1,781,595円)、原状回復費用は平均損害額 381,122円 (最大損害額 4,158,000円)となります。
平均で考えると、孤独死があった現場の特殊清掃には60万程度の費用が必要になる計算です。
遺品整理も行う場合は、これ以上の費用が必要になります。

◇孤独死現場での特殊清掃料金を抑えるには

業者への依頼は早めに
孤独死が発生したら、すぐに依頼しましょう。
特殊清掃においては迅速な行動が一番大切です。
放置すればするほど体液などの腐敗がひどくなり、汚れも取れず、臭いを落とすのにも時間がかかります。
作業が難しくなると、それだけ作業時間も長くなるので、特殊清掃料金も高騰します。

自分でできる作業は自分で
すべての作業を依頼すると当然料金が高騰するので、自分である程度作業をする方法もあります。
とはいっても、孤独死現場はほとんどのケースで入室することも難しい状態のときです。
そこで、完全な消臭にはならないものの、入室して作業ができるレベルまでの初期対応を行うパックサービスを提供している業者もあります。
作業内容には、つぎのようなものがはいっています。
消臭消毒剤の散布・汚染箇所清掃・表面上の汚染物の回収・消臭力の高いOST法で、1時間程度のオゾン脱臭除菌などです。
こうすると遺族が室内で作業できる状況になるので、遺品整理や家財道具の片付けを自分たちでできるので、その分の料金はかかりません。
もちろん、やっぱり自分たちで大変というときには、残りの遺品整理やしっかりとした消臭作業を業者側が行うこともできます。

技術力の高い業者へ依頼
業者選びも大切です。
スキルの低い特殊清掃業者に依頼すると、清掃や消臭が中途半端な状態になってしまい、結局別の業者に依頼し直しが必要になる可能性があります。
そうなると、特殊清掃の料金も余計にかかります。
1度の依頼で完璧に特殊清掃が終えられるよう、技術や実績の高い業者を選びましょう。
特殊清掃業の開業には特殊な免許や許可は必要ないのですが、特殊清掃に関する知識や技術があるものを示す資格として事件現場特殊清掃士という資格があります。
この資格の取得有無は、判断材料の一つになります。
もちろん当社も取得済みのスタッフがいます。

現場の特殊清掃を業者へ依頼するメリット

現場の特殊清掃を業者へ依頼するメリット

特殊清掃現場の清掃作業を業者へ依頼したときのメリットについて紹介します。

◇慣れているので作業自体は短時間で終わる

特殊清掃業者は状況に合わせた人数が派遣されるので、清掃時間は短くて済みます。
例えば、自力では何日もかかる遺品整理と清掃を業者なら短時間で集中して行ってくれます。
もっとわかりやすく言えば、年末の大掃除を丁寧にしているのに数時間で済ませるようなものと同じことです。
物が多い、遺品整理の方法がわからないなど、手が止まるときって何度もあるはずです。
苦戦しているうちに、気が付いたら1日過ぎていたということも。
ひどいときには、賃貸で退去できる状態まで整えている間に、家賃が発生し続けるでしょう。
このような状態にならないためにも、特殊清掃業者に依頼して時短できるのもメリットです。

◇床や壁の原状回復まで行ってくれる

孤独死があった現場では、遺体から出た体液で畳や壁が汚れていることがあります。
このような汚れは、市販の洗剤で落とすことは難しいです。
しかし、特殊清掃では原状回復のニーズに応えられるように、特殊な洗剤を使い床や壁を綺麗にしてくれます。
さらに畳や壁紙の張り替えにも対応している業者もいて、完璧とまではいきませんが元通りの部屋に戻すことができます。

◇不用品を処分してくれる

特殊清掃業者なら大きな不用品の処分もできるのがメリットです。
もしかしたら、不用品の中に冷蔵庫やラックなど重たいものが含まれていませんか?粗大ごみって出すだけでもシールが必要になり、無駄な費用がかかります。
そんな大きな荷物でも、トラック等で適切に処分してくれる事もメリットです。
さらに、比較的新しいものや需要のあるものならその場で買い取りしてもらって現金化できます。
何度も繰り返しますが、自力で不用品を処分すると費用や、体力をかなり消費してしまうものです。
特殊清掃業者の多くは、清掃で出た遺品や不用品の買い取りと処分をしてくれます。

◇どんなに強烈な悪臭でも消臭してくれる

特殊清掃の業者に頼めば、簡単に消えない臭いも消臭してもらえます。
例えば、どれだけ掃除しても生ごみの臭いは取れないものです。
それと同じで、遺体の腐敗臭や、汚染物の臭いは適切に業務用の消毒を適切に扱わなければ完全に取り除けません。
特殊清掃業者は、プロ専用の洗剤を使うことで、強烈遺体の腐敗臭やペットの臭い、タバコなどの生活臭にいたるまで消臭できます。
また、消毒に関しても日進月歩で技術革新が進んでいて、適切に扱うことのできる特殊清掃業者にしかできないこともあります。
特殊清掃業者なら、短時間で綺麗にできる臭いがあることも考えておきましょう。

特殊清掃現場の清掃を業者へ依頼いったいどのくらいの料金になるの?まとめ

特殊清掃現場の清掃を業者へ依頼いったいどのくらいの料金になるの?まとめ

特殊清掃業者へ亡くなった方の部屋の清掃を依頼するときにどのくらいの料金が必要なのか、特殊清掃業者へ依頼するメリットは何なのかについて、詳しく紹介してきました。
人が亡くなった後というのは時間の経過とともに悪臭や汚れがひどくなり、素人が清掃したぐらいでは取れないということが分かったのではないでしょうか。
また、特殊清掃を業者へ依頼するときは、できるだけ早くする方が良いということも分かったのではないでしょうか。

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