孤独死の特殊清掃現場の作業は?...

人が亡くなった後に清掃作業を行いますが、同居人がいるときは発見が早いのでそこまで大変ではありませんが、1人暮らしの場合、孤独死をしてしまうとどうしても発見までに時間がかかります。
ここでは、孤独死の特殊清掃現場ではどのような手順で清掃作業が行われるのかを詳しく紹介します。

孤独死とはどういうもの?

孤独死とはどういうもの?

孤独死の現状は、どうなっているのでしょうか。
ここでは、孤独死の業現状を紹介します。

◇孤独死は現代の最大の問題

現在の日本では高齢化が進み高齢者人口が増加し続けています。
2019年の内閣府の発表では、日本の高齢者数は3,558万人で、高齢化率は28.1%あります。
実に4人に1人以上が高齢者です。
このような高齢化に伴い、一人暮らしの高齢者の方々も増えています。
高齢者がいる世帯のうち一人暮らしは627万人となり高齢者世帯の26.4%を占めており、高齢者の約3人に1人が一人暮らしです。
さらに、未婚者が増加していることで少子化が進行して離婚や死別による独居、新型コロナウイルス感染症等の影響により、独居老人は今からも増え続けていくことでしょう。

◇増え続ける孤独死

自宅で亡くなる独居老人は2003年から増え続けて2015年までの12年間で2倍以上になっています。
このように孤独死は日常的に起こることで、一人暮らしの老人の世帯ではいつ起こってもおかしくない危険と隣り合わせの状況なのです。
さらに近年は、新型コロナウイルス感染症が原因で、家族との交流や地域でのつながりの場が減少してきていて、孤独を感じ自殺する人も増えています。

◇孤独死と孤立死は違うの?

孤独死も孤立死はどう違うのでしょうか。
どちらにも、明確な位置づけや意味の違いはありませんが、行政機関で使っている資料では次のようになっています。
まず、孤独死とは家族との交流や地域と繋がっていても老衰や突然の病気などにより、自宅で誰にも気づかれずに一人さみしく亡くなる場合のことです。
これに対し、孤立死とは、親族とも疎遠で地域との繋がりもなく、普段、社会から孤立している老人が自宅で亡くなり、そのまま誰にも気づかれないまま放置されてしまうことを言います。
孤独死も孤立死も痛ましい最期ですが、どちらも深刻な社会問題です。
最近は、市区町村が独居世帯に対して、孤独死予防のための取り組みをいろいろと行っていますが、高齢者自身も家族や社会から孤立しないような生活を心がけなければいけません。

孤独死が起きる原因

孤独死が起きる原因

そもそも、孤独死とはどうして起こるのでしょうか?孤独死が起きる原因について詳しく紹介します。

◇高齢者が孤立化している

高齢者が日常の会話をどのくらいしているかは電話や電子メール(Eメール)なども含めても2日、3日に1回というのが最も多く、次いで1週間に1回未満となっています。
高齢者が1日中誰とも会話をしない日が、1年のうち半分以上ある人が多いことがわかります。
このような誰ともコミュニケーションをとっていない孤立状態になることが孤独死に繋がっています。
近年の個人情報の意識が強くなったことや、マンションの増加などの影響もあり、近所づきあいが減っています。
近所付き合いの減少が顕著に表れているのが、自治会へ加入する人が減っていることです。
どこの地域でも自治会の加入率が下がっていて、相当数減少しています。
このように地域での繋がりがなく近所付き合いが少なれば、話し相手がいないというだけではなく、困ったときに頼れる人がいないことにもつながります。
1人暮らしをしていると体調を崩したり、ケガをした時など困ったときに頼れる人がいないという状態になるということは、孤立状態に繋がります。

◇経済力不足が孤独死を招く

孤独死の原因は先ほど挙げた生活スタイルのほかにも、経済力不足が挙げられます。
例えば以下のような流れです。
結婚をしないで両親と同居する世帯が増えています。
やがて両親が高齢となり、日常的に介護が必要となります。
このため、子供は介護のために離職し経済力が落ちてしまいます。
この解決策として、生活保護を受給する方法もありますが、生活保護は生活する上で必要な費用しか支給されません。
このため、余裕のある生活は送れないので、趣味などを活かした地域との関わりなどが持ちづらい状況になります。
以上のように、経済力がないことで社会から孤立し、施設にも入れず、孤独死に至ってしまうことがあるのです。
しかし、経済力があれば趣味などを通じて地域の人たちの関わりを持てたり、施設にも入ることができるのです。
したがって、老後に向けて資金を計画的に貯蓄しておくことは大切であると言えるでしょう。

◇男性に多い孤独死の理由

高齢者になると女性よりも男性の方が孤立してしまい、孤独死・孤立死に繋がってしまうのでしょうか。
その原因としては、地域の活動に参画しないことなど地域での繋がりが稀有になっていることが考えられます。
また、核家族化が進んで夫婦だけの暮らしが多くなったことで、次で紹介するリスクが起きることがあります。
妻との死別や離婚によって独居となることがあります。
今の高齢者は、ほとんどが団塊世代と呼ばれ仕事中心の生活をしてきた人で、食事や掃除などの家事が苦手という人が多いようです。
このため、一人暮らしになると食生活の悪化から栄養面に支障をきたしたり、住まいの衛生面に問題が起きます。
女性に比べて男性は、おしゃべりなどの会話や付き合いが苦手という人が多いです。
これらのことを考えると、男性の一人暮らしは女性に比べて孤立しやすく孤独死・孤立死に繋がりやすいようです。

孤独死の特殊清掃現場は自分で清掃できる?

孤独死の特殊清掃現場は自分で清掃できる?

孤独死が起きて、その場合の特殊清掃現場は自分でできるものなのでしょうか。
出来れば費用面も安く済みます。
ここでは特殊清掃現場は自分でできるものなのか、できない場合はどうすれば良いのかを紹介します。

◇必ず業者へ依頼するべき

孤独死の清掃を自分1人で行うのは無理です。
必ず特殊清掃を行う業者に頼むようにしましょう。
理由としては、孤独死は発見が遅いことが多いからです。
死体が腐敗して骨が見えてしまったり、カーペットや畳に体液が染みつくこともあります。
もし、見た目を綺麗にできても、ほとんどは悪臭が取れません。
そのため、特殊清掃業者に依頼し綺麗な部屋にしてもらいましょう。
そこで、代わりにやってくれる業者があります。
孤独死で腐敗した死体や部屋に染みついた悪臭を、綺麗に取り除いてくれる業者のことを特殊清掃業者と言います。
特殊清掃業者に依頼して、孤独死の現場を清掃する作業手順を見てみましょう。

◇孤独死の作業手順

警察の現場検証
孤独死を発見したら、最初に警察に通報します。
警察が来てから現場検証を行います。
孤独死が発見される要因は近所に悪臭を放つのでそれがきっかけで周囲の住民が連絡してから駆けつけた管理人が発見するというケースが多いです。
もし、第一発見者になったときは警察に通報しましょう。
警察に通報後も、部屋の中へ入ってはいけません。
なぜなら、殺人事件の可能性もゼロではありません。
また、警察の指示に従って家族に連絡をすることもあります。
家族でも、現場検証中は部屋の中に入れないので覚えておきましょう。
事故死・自殺・衰弱死など、死因が分かれば入れるようになると考えておきましょう。

業者へ見積もり依頼をする
警察による現場検証がおわってから、警察の入室許可が出たら特殊清掃業者へ連絡して見積もり依頼をしましょう。
そのままの状態だと悪臭で近所に迷惑をかけ続けることになるため、できるだけ早く見積もりを出してもらうように手配します。
特殊清掃業者とは、孤独死特有の体液の汚れや悪臭を取り除き、除菌・殺菌までしてくれる業者のことです。
もし、お金が心配であれば入室許可前でも間取りを伝えれば程度の概算費用を教えてもらえるでしょう。
最終的には現場見積もりをやってもらわなければいけませんが、どのくらいの予算を考えておけばよいのかをしりたいのであれば早めに相談しましょう。

特殊清掃作業を行う
見積もり内容を確認したら、できるだけ早く特殊清掃の作業に取り掛かってもらいましょう。
即日対応している特殊清掃業者も多く、今日来て欲しいとお願いすると来てもらえる可能性もあります。
清掃当日は、特殊清掃業者の来る時間に合わせて鍵の受け渡しを行います。
もし、家族がいるのなら、残したい遺品を確認しておく必要があります。
また、現金や預金通帳、印鑑などの貴重品の捜索も依頼できるケースがあるので事前に行っておきましょう。

清掃後に遺品整理
特殊清掃を終えた後、遺品整理を行います。
遺品整理をするときは、マスク・手袋は必ず着用しましょう。
通常であればすぐにでも遺品整理を行いたいものです。
しかし、孤独死の場合は、先に清掃を行って、消毒・消臭を行った上で家族に入室してもらいます。
腐敗した死体によって虫が沸いたり、雑菌によって家財が腐敗しているケースもよくあります。
そのため、あまり現場に残っている遺品に期待してはいけません。

室内の消毒作業を行う
室内での作業が終わったら、徹底的に消毒・消臭を行います。
特殊な消毒・消臭をしなければ、悪臭が残ってしまい近所迷惑の原因になることもよくあります。
そのため、孤独死の現場となって全ての部屋の消毒・消臭を行っていきます。
最後は、実際に悪臭が消えているかどうかを確認し、消えていれば清掃は終了です。
このとき、回収した遺品や部屋の鍵の受け取りを忘れないようにしましょう。

害虫駆除が必要な孤独死現場

害虫駆除が必要な孤独死現場

プロの業者が必要となる特殊清掃現場は、長い間放置していた現場が多ほとんどです。
例えば、孤独死現場は、発見が遅れるほど遺体は腐敗します。
周りの人との関係が希薄な人であれば、数週間経ってようやく発見されるというケースもよくあります。
この場合は、よくあるのが、異臭に気づいた近隣からの通報で明らかになることです。
外部に臭いが漏れるほどの現場なので、中の汚染状況も相当なものです。
遺体は一旦警察が引き取るので、清掃現場に遺体は残されていませんが、腐敗の進んだ遺体にはウジやハエが湧いています。
残された体液に付着して残っていたり、布団や絨毯に卵を産んでさらに数を増やしていたりなど早く対処を行わなくては、近隣にもさらなる迷惑をかけます。
また、孤独死現場の特徴には、ゴミ屋敷状態になっている現場が多いことでしょう。
そして、そんな現場に多い害虫がゴキブリです。
ゴキブリ自体は、必ず近隣にも出没しているでしょうから害はありませんが、気持ちのいいものではありません。
気をつけなければいけないのが、家屋にダメージを与える害虫がいるときです。
特に木造物件のときは、キクイムシやシンバムシという害虫が発生する恐れがあります。
畳や柱の中に巣を作り、家屋を痛めてしまうこともありえます。
そうなると、いくら特殊清掃をしても、その物件の原状回復のためにより費用が必要になります。

◇害虫駆除をするときのポイント

特殊清掃の作業には、いくつかステップがあります。
しかし、害虫駆除が必要な現場では、特に害虫駆除を先に行います。
残置物を撤去するために窓や扉を開けることになりますが、そのときに外部に逃げて、周りに迷惑をかける可能性もあります。
ただ、特殊清掃の害虫駆除はそこまで大変ではありません。
人が住んでいる場所の害虫駆除とは違い、遺品整理やリフォームと合わせて依頼するため、徹底的に対処ができるからです。
害虫がたくさん発生してしまったと絶望的な気持ちになる必要はなく、清潔な状態にしっかり戻すことができます。
やる作業としては、安易に窓を開けずに、殺菌効果の高い薬品で除菌する・殺虫スプレー等で害虫駆除・汚染部分の解体や清掃、残置物の撤去、遺品整理・必要に応じて原状回復リフォームという流れになります。

孤独死の特殊清掃現場の作業は?まとめ

孤独死の特殊清掃現場の作業は?まとめ

孤独死の現場は、業者へ依頼して悪臭や汚れ、そして害虫などの除去をしてもらう必要があるということを紹介してきました。
また、その時の手順についても紹介してきました。
孤独死で特殊清掃現場となってしまった場合、素人が清掃できるものではなく、プロの特殊清掃業者へ依頼して行ってもらう必要があるということが分かったのではないでしょうか。

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