今から特殊清掃業界というのはどういうところで、特殊清掃現場の清掃を業者へ依頼するときの業者の選び方やポイントを詳しく紹介します。
特殊清掃というものはそう何回もやることではないので、できるだけ情報を集めて依頼先業者の選択を誤らないようにしましょう。
現在の特殊清掃業界

特殊清掃業界の現状について、詳しく紹介します。
◇孤独死の増加で特殊清掃業は増加傾向
普段携わることのない場所での清掃・消臭作業のことを特殊清掃と言います。
孤独死や孤立死の現場での消臭・除菌・清掃を、ゴミ屋敷での清掃・消臭、水害や火災等の災害現場での清掃、ペット臭の消臭作業などがあります。
普段の生活の中ではほとんど関わらない、そして、実際に起きたときは、自分の力だけではできないような難しい作業を請け負うのが特殊清掃業者です。
高齢化や高齢者の単身世帯の増加によって、特に孤独死案件は増加傾向で、地球温暖化等により、気候変動が激しくて台風等の影響を受け、全国各地で水害や火災等も以前より多くなっています。
誰もが携わるわけではありませんが、実際に起こったときには、誰かがやらなくてはいけないことが特殊清掃です。
◇悪質業者の増加
このような社会背景からたくさんの特殊清掃業者が誕生し、現在は1万社以上と言われています。
しかし、その反面、トラブルも増えています。
人の感じ方等にも左右されますが、最初説明受けた状態と違う・見積もりが甘かったので、追加で○○円頂けますか?等を追加で請求されたり、前金を支払っているのに、依頼された作業が完了しないまま、終わったことにされていた等、客観的にみたら想像できないことがいろいろと起きています。
特殊清掃現場の清掃内容

特殊清掃の具体的な内容には、次のものがあります。
消臭と汚れの洗浄作業・害虫の駆除作業・遺品整理作業・リフォーム作業です。
◇消臭と汚れの洗浄作業
遺体が発見された場所の壁や床などの汚れを落としたり、体液の染み付いた布団や家具なども片付けたりします。
臭いの除去には、オゾン脱臭機等の専門機器や専門の薬剤を使って、徹底的に対処します。
◇害虫の駆除作業
害虫の駆除も、特殊清掃のサービスの一つです。
特殊清掃現場では、ハエやゴキブリなどの害虫が発生するケースがあり、殺虫剤などを用いてから駆除します。
◇遺品整理作業
遺品整理とは、故人の遺品を形見と不用品に仕分ける作業です。
特殊清掃では、腐敗臭や汚れがついていても、きちんと汚れを落とし消臭できます。
このように特殊清掃と遺品整理を並行して進めていけます。
◇リフォーム作業
汚れの規模や程度で、清掃だけでは解決しないでリフォームが必要なケースもあります。
リフォームの例としては壁紙の貼り替えや床のフローリングの交換などがあります。
依頼先業者の選び方

業者へお金をだして依頼したのに清掃ができていないと、後々、大きな問題になります。
しかし、優良な業者に依頼したい一方で、どうやって優良業者を見分ければよいのか分かりません。
ここでは、優良な業者を3つの見分けるコツを紹介します。
◇見積書の確認
悪徳業者を見極めるには、特殊清掃業者に見積もりを取ったとき、見積書を確認しましょう。
必ず確認すべきことは次の2つです。
費用面
費用面のチェックをするには、どのような作業にいくらかかるのかがきちんと明記されているのかを確認しましょう。
料金が作業ごとに分かれていないで、一括で記入されてしまう場合は適正料金でないことがあります。
作業面
作業面のチェックをすれば、特殊清掃の業務にどのような作業が含まれるかは業者によって違います。
何がサービスの中に入っていて、追加料金がかかるのはどの作業なのかを確認しましょう。
◇依頼先業者の実績や従業員の資格取得者
まず確認しなければいけないのは、業者に実績があるかどうかです。
HPなどを確認して、実際の作業実績や口コミを確認しましょう。
特殊清掃は資格がなくてもできますが、資格があることで特殊清掃に関する知識があることの証明になります。
特殊清掃士の資格について紹介します。
◇複数社の合い見積もりを取る
一定の質がある業者の中でできるだけ安い費用で依頼するためには、複数の業者に相見積もりをとることです。
通常、特殊清掃の相場はなかなか把握できません。
同じような作業や人員でも数万円の差が出ることもあります。
見積もりを依頼するときは、相見積もりをしていることを業者に教えましょう。
そうすれば、不正に料金を上乗せされないうえに、同じ作業内容でも安くしてくれることもあります。
特殊清掃料金と業者の質を見るポイント

特殊清掃を業者へ依頼するときに料金の安さや業者の質をしっかりと見極める必要があります。
その点を詳しく紹介します。
◇特殊清掃作業はできるだけ早く業者へ依頼すること
孤独死の場合、大半が発見されるまで時間がかかります。
数カ月かけて見つかることもよくあります。
特殊清掃は、すぐに対応しないとその分だけ高額料金になります。
特に夏場の遺体は、気温と湿度のせいで傷みが急激に進み、部屋のダメージも大きくなります。
また、特殊清掃では部屋をきれいに原状回復するだけでは足りず、残った臭いの除去もやらなければいけません。
中には消臭するケースには3日以上かけることもあり、料金は高額になります。
さらに遺体の腐敗で室内にハエなどの害虫が大量発生するケースも、追加作業が必要なため料金が高くなります。
◇安さだけで依頼先業者を選んではいけない
特殊清掃は一般的に高額なため、少しでも安い業者に依頼したくなることでしょう。
ところが、安さだけで業者を選ぶと、作業の質に問題が出ます。
部屋はきれいになったけど、数日経ったら臭いが出てきた、というケースもあります。
ほとんど作業に立ち会わないため、工程を確認ができないのが現状です。
遺体から漏れた体液が床材をから浸透し、さらに下部の基礎部分にまで染み込んだようなケースを例に挙げてみましょう。
料金がかかる業者は、床材をめくって、しっかりと消臭対策を施してくれますが、料金が安い業者は、手抜き作業をするケースもよくあります。
特殊清掃を業者へ依頼!その時のチェックポイント!まとめ

ここまで、特殊清掃業界や特殊清掃現場での清掃作業は、どういうものなのかについて紹介してきました。
特殊清掃というものはそう何回もやるものではないので、いざそういう場面に出会ったときは、特殊清掃を依頼する業者の選び方などをここの情報でしっかりと勉強しておきましょう。
そうすることで、特殊清掃を成功させることにつながります。
何かと、事前知識を持っていないと、業者の言いなりになって、いつの間にか騙されていたということにならないようにしましょう。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。







