特殊清掃現場とはどういう場所なの？清掃作業は誰がするの？...

最近よく耳にする言葉に、特殊清掃、特殊清掃現場などがありますが、これってどういうものなのでしょうか。
名前は知っているけど、どういうものなのか具体的に知っている人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、特殊清掃現場とはどういう場所で、現場の清掃を誰に依頼すれば良くて、依頼した場合どのようなメリットやデメリットがあるのかについて詳しく紹介します。

細菌よく耳にする特殊清掃や特殊清掃現場とはどういうものなのでしょうか。
ここでは、亡くなった方の特殊清掃現場とはどのような場所なのかを紹介します。

◇ごみ屋敷

ゴミ屋敷の片付けと言うと、堆積したゴミを室内から排出すれば完了のイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、ほとんどが生ゴミなどの有機物系のゴミから染み出した水分が、壁や床にまで到達しています。
ゴミから発生した水分と養分で、カビなどの菌類も大量に繁殖してしまいます。
またゴミから発生する臭いや熱は、病害虫の住処になることもあります。
ゴミ屋敷の片付けをするには、強力な汚れやシミ、病害虫の駆除、除菌作業が必要なケースがほとんどです。

◇室内死の場所

自殺や事件、孤独死といった、室内で死亡してから発見するまでに時間が経っている部屋は、特殊清掃をするしか方法がないことがほとんどです。
細菌は高齢化や核家族化の影響もあって、遺品整理だけではなく、１人生活している高齢者の孤独死による特殊清掃が必要なケースが増加傾向です。
人が死亡したとき、季節によって腐敗する速度が違います。
例えば、夏の場合は死後1日から2日、寒い冬でも数日程度で腐敗が始まります。
条件に次第では、もっと早く腐敗するケースもあります。
温度が高く柔らかい内臓から腐敗は始まります。
体内で内臓が腐敗して発生したガスによって遺体は膨張し、それに耐えきれなくなった肉や皮も、腐敗が進むにつれて亀裂が入ります。
こうして体内で発生したガスや体液は、体外へ滲み出していきます。
流れ出した体液は、最初に遺体が接触している床や壁に染み込みます。
時間の経過とともに住宅の基盤にまで染み込んでしまい住宅自体を傷めることはよくあります。
これが室内死の部屋の清掃を困難にする原因の一つです。
さらに室内死があると、室内全体に強烈な腐敗臭が充満します。
この悪臭は部屋に充満するだけではなく、床や壁、家財にまで浸透します。
腐敗臭は、いくら換気をしても消すことはできません。
直接腐敗臭を嗅いでしまった場合、部屋を離れても臭いの記憶が消えないと言われるほど強烈な匂いです。
また腐敗臭にハエやゴキブリなどの害虫も大量に集まり、遺体や住宅の傷んだ部分に卵をうみつけていきます。
特殊清掃現場では、こうした病害虫の駆除と殺菌も欠かせません。
室内死が発生した部屋から遺体があった痕跡、腐敗臭、病害虫の全てを消し去り、再び生活を送れる状態に戻すには、特殊清掃でなければ到底対応しきれません。

ゴミ屋敷、孤独死などの特殊清掃現場では、個人がホームセンターで買い集めた道具を使って清掃したぐらいでは太刀打ちできるものではありません。
特殊清掃現場の掃除は、特殊清掃業者に依頼しなければいけません。
多少の費用を加味しても特殊清掃を特殊清掃業者に依頼するべき理由を知るために、プロの業者に依頼するメリット、デメリットを見ていきましょう。

◇特殊清掃現場の清掃を特殊清掃員に依頼するメリット

ゴミ屋敷の片付けと特殊清掃のいずれも対応できる特殊清掃業者に掃除を依頼するメリットには、次のようなものがあります。
短時間で清掃が完了する・原状回復できる・ゴミの分別回収・消臭・除菌・まだ使える不用品の買取などです。
ゴミ屋敷の清掃は、ゴミの分別を搬出、処分するだけでも大変な時間と労力が必要です。
プロの清掃御者に依頼すれば、特殊な機器や洗剤、薬剤を使って清掃できます。
そのため、自分でするよりも圧倒的に短時間で、原状回復させることができます。
さらに価値があり再利用可能な不用品の回収もできる業者に依頼すれば、特殊清掃にかかる費用安くすることができるかもしれません。

◇特殊清掃現場の清掃を特殊清掃員に依頼するデメリット

ゴミ屋敷の片付けと特殊清掃のいずれも対応できる特殊清掃業者に依頼すれば、大いにメリットがありますが、デメリットもあります。
費用がかかる・悪質な業者がいるなどがデメリットです。
孤独死のあった室内やゴミ屋敷の特殊清掃をするには、かなりの費用がかかります。
賃貸住宅の場合は、特に原状回復して家主に返還する必要があります。
借主でも家族が死亡している、または責務を負いきれない場合は、一般的に子供などの親族が代わりに原状回復をすることになります。
できるだけ費用は抑えるために個人で特殊清掃を行うには、その難易度が高いために失敗するのはほぼ間違いありません。
また特殊清掃は、長い人生の間でも何度もするものではありません。
ほとんどの場合、費用の相場やサービス内容を理解できていない人でしょう。
業者の中には、顧客の知識不足につけ入り困っている状況を悪用する悪質業者が一定数いるのも事実です。
ゴミ屋敷の特殊清掃をプロに依頼するにあたっては、業者選びが最も難しく、また重要なポイントです。

特殊清掃の料金相場は、実は一概には言えません。
特殊清掃現場の掃除は、必要な作業内容や作業時間、必要な人員数などによって変わるのが理由です。
料金算定に必要なものには次のものがあります 遺体の腐敗状況・部屋の汚れ具合・消臭に必要な日数・死後の経過日数・処分するゴミの量と内容・対応する部屋数・作業に要する人数と時間などがあります。
室内の状況と原状回復で求められるレベル、予算に合わせて、料金の見積もりは出されます。
次に、特殊清掃にかかる料金相場を紹介します。

◇特殊清掃費用の相場h3> 床の特殊清は30,000円～、浴室の特殊清は30,000円～、消臭剤・除菌剤の散は10,000円～、汚れた畳の撤は1枚につき3,000円～、遺体の横たわった布団の撤去（シングル）1枚につき5,000円?、壁紙張り替えは1枚につき15,000円?、オゾン脱臭1につき30,000円～、床下の防臭処理は15,000円?、汚染箇所の解体は5,000円?、作業員の人件費は20,000円～、作業工程などの書類作成は20,000円～となります。室内の汚れの規模が少なく、孤独死後すぐに発見されて遺体の傷みもそれほどないとき、8万円程度から特殊清掃を依頼できます。しかし、室内の汚染状況が進んでから悪臭の除去をするのに数日必要だったり、室内のリフォームも必要な場合は、数十万単位の費用が必要になることがあります。どうしても予算が無い場合は、捻出できる予算に応じて、プロの清掃業者でなければ対応できない範囲のみ依頼して、残った部分に関しては自分で対応することも検討するとよいでしょう。 自殺特殊清掃現場で行われる特殊清掃

特殊清掃現場とはどういう場所なの？清掃作業は誰がするの？まとめ