家族が亡くなった後、残された部屋の清掃作業をしなければいけません。
その作業を特殊清掃業者へ依頼することになりますが、いったい費用はいくらなのか全く分からないという人は多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは、特殊清掃を業者へ依頼するときの費用相場がどうなっているのかを紹介します。
特殊清掃業者へ依頼するときの費用相場はあるの?

それでは、特殊清掃を業者へ依頼するときの費用相場はどの程度だと考えるべきでしょうか?特殊清掃の費用についての考え方を紹介します。
特殊清掃費用に相場はない
結果から話しますと特殊清掃の値段に相場といえるものはありません。
これには2つの理由があります。
それは、特殊清掃業者ごとに設定している料金体系が大きく違うこと、そして、孤独死の現場ごとに必要な特殊清掃業務が異なることの2つがあります。
現場ごとに必要な清掃業務が違ううえに、清掃業務に関する料金設定が特殊清掃業者ごとに違うので、特殊清掃費用の相場を適示することがとても難しいのです。
まず、特殊清掃業者ごとに料金体系が違う点について説明します。
例えば、部屋の間取りや配置する人員数で費用を決定する業者、特殊清掃作業を要する日数をパック料金で設定している業者、必要な作業ごとに一工程ずつ費用をカウントする業者など、いろいろな料金体系の業者がいます。
したがって、どの種類の特殊清掃業者に依頼するかによって支払う価格も大きく違います。
次に、孤独死の現場ごとに必要な特殊清掃業務が異なる点について説明します。
孤独死からはじまる遺体の腐敗は、要因によってスピードが大きく変わります。
季節や発見までの期間だけでなく、室内の空調状況や直射日光を浴びているかどうか、室内のどこで亡くなっているか、あるいは、亡くなった方の体型にも左右されます。
仮に、同じ時期、同じ環境下で亡くなった二人の方がいた場合、この二人を比較しても腐敗の進行具合や室内の汚損状況に違いが起きるのです。
これらより、特殊清掃費用の一般的な相場を指摘することはできません。
特殊清掃業者を選ぶときに考えるべきこと
特殊清掃に費用相場がないということは、標準価格を参考にして業者は選択できません。
さらに、複数業者に見積もりを出してもらった結果、費用面だけに注目して安い特殊清掃業者を選ぶことはやめたほうがよいでしょう。
なぜなら、極端に価格が安い業者に依頼すると、充分な清掃作業が行われず、再度別の特殊清掃業者に依頼しなければいけない事例もあります。
特殊清掃業者を選ぶときに考えることは、どの業者であれば安心して清掃を依頼できるかという点に尽きます。
特殊清掃では、現場を丁寧に清掃し、いかに完璧に原状回復できるかが一番重要です。
極端に費用の安い業者や、事前にパック料金などで価格面の明朗さを客寄せの全面に打ち出しているのではなく、どのような作業工程を行えば現場の特殊清掃を遂行できるかを利用者に明示している業者だからこそ信頼して清掃業務を依頼できるでしょう。
そもそも、孤独死の現場ごとに状況が違う以上、清掃業務には臨機応変な対応が求められます。
にもかかわらず、最初から実施すべき業務内容など決定できるはずがありません。
現場を見て、清掃業務を重ねながら、原状回復のために必要な作業は見出されるものです。
したがって、特殊清掃業者を選ぶときは、利用者に対して丁寧に作業工程を説明してくれるような信頼できる業者を選びましょう。
費用相場はこれで決まる!?

特殊清掃を業者へ依頼した場合、費用相場はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、ケースバイケースの費用相場について紹介します。
間取り別特殊清掃の費用相場
特殊清掃料金は清掃する部屋の間取りが広ければ広いほど料金が高くなる傾向があります。
間取り別の特殊清掃の料金相場は、次のようになっています。
間取り別の清掃料金1R・1Kで70,000円~、1DKで100,000円~、1LDKで130,000円~、2DKで180,000円~、3LDKで240,000円~となります。
3LDKと1R・1Kの間取りでは3倍以上の料金差があるため、間取りが特殊清掃の料金をいかに左右するか分かります。
ペット屋敷やゴミ屋敷、孤独死の特殊清掃の場合は汚れている部屋は一部でも、他の部屋にシミや臭いが浸透している場合は清掃するスペースはその分広くなります。
今回紹介した相場は、特殊清掃全般の相場です。
特殊清掃業者次第では火災現場、孤独死現場など清掃内容によって間取りごとの基本料金自体が違うことがあるので、事前に確認してください。
作業別特殊清掃の費用相場
間取り別の特殊清掃料金に追加されるのが、作業内容別の料金です。
それでは、火災現場清掃、水害復旧現場清掃、孤独死現場の清掃、ゴミ屋敷の清掃、ペット屋敷の清掃というパターンに合わせて、主な作業別の料金相場を紹介します。
特殊清掃を依頼するとどれくらいかかるのか目安が把握できます。
火災現場の作業料金は、作業が必要な部屋の広さで料金が左右されるケースがほとんどです。
例えば、焼け焦げた残置物や灰を袋詰めしていく分別・梱包・袋詰め作業の場合は、5㎡あたり140,000円となるので、焼け焦げている面積が広ければ広いほど料金は高くなります。
同じように、ススを除去していく天井・側壁 一部ケレン作業や特殊コーティング作業も、作業が必要となる部分が広ければ広いほど料金が高くなります。
水害復旧現場の特殊清掃料金相場
例えば、床下浸水をした場合は床下洗浄作業や床下消毒作業、床下排水作業が必要となるため、大体336,945円かかります。
床上まで浸水している場合はこれに加算されて、床上浸水清掃作業や床上浸水消毒作業などが追加されるため料金が高くなります。
水害の場合は家族やボランティアによって床下の排水や床上の洗浄を行うことがあるので、専門的な技術を要する床下洗浄や消毒のみ特殊清掃業者に依頼することもよくあります。
孤独死現場の特殊清掃料金相場
料金相場からも分かるように、風呂で孤独死をした場合は料金が高くなります。
例えば、浴室に水がない状態でも、間取り別の基本料金に125,000円前後が上乗せされることになります。
浴槽の清掃へ、水がない状態で80,000円、浴槽の消臭作業が30,000円、浴槽の消毒作業が15,000円で合計が125,000円となります。
特殊清掃業者へ依頼する費用が変わる要因とは?

特殊清掃の費用や作業内容について説明します。
孤独死は案件の状況ごとに特殊清掃として必要とされる作業が違うために、状況に応じて特殊清掃の値段を考えなければいけません。
孤独死が判明するまでの期間
特殊清掃の料金は、一般的には亡くなってから遺体が発見されるまでの期間で変動します。
亡くなってから発見されるまでの期間が短ければ短いほど特殊清掃の価格は安くなり、逆に期間が長ければ長いほど特殊清掃料金は高くなります。
このような相関関係が起きるのは、遺体の腐敗の進行具合が原因です。
人が誰にも看取られずに亡くなって、そのまま放置されていると、時間の経過と共に遺体が腐敗します。
放置される期間が長いほど腐敗の進行具合も大きくなるために、臭い・害虫・現場の汚損具合も酷くなります。
つまり、それだけ特殊清掃の作業量が増えるので、費用が高額になります。
逆に、亡くなってからすぐに孤独死が判明した場合は、遺体の腐敗がまったく進行していないこともあります。
この場合、現場の清掃作業がほとんど必要ないので、特殊清掃の値段はかなり低額になります。
孤独死が発生した時期
特殊清掃の価格は、孤独死が発生した時期によっても変わります。
一般的に、暑い季節ほど特殊清掃料金は高くなり、寒い季節ほど特殊清掃料金は安くなるという関係です。
日本には四季があるため、夏の孤独死の特殊清掃費用が高く、冬の特殊清掃費用が低い傾向があります。
このような相関関係の理由は、もちろん気候によって遺体の腐敗進行状況が変わるのが一番の理由です。
気温が高い状況で遺体が放置されていると腐敗の進行具合は速くなります。
したがって、亡くなってから孤独死が判明するまでの期間が同じだったとしても、気温や気候によって汚損レベルが大きく変わるため、特殊清掃費用も変わります。
ただし、季節だけで特殊清掃価格が決定されるというわけではありません。
遺体が放置されている現場の室温も価格に影響する重要な要素です。
例えば、酷暑の夏のある日に亡くなった場合でも現場室内がエアコンで18℃に保たれていたのであれば、外気に晒されるよりも遺体の腐敗進行ペースは緩やかになります。
逆に、冬の寒い日に室内がかなり暖められている状況で孤独死が発生した時は、一般的な冬場の特殊清掃価格よりも多額の費用がかかることもあるでしょう。
業者に依頼する場合の依頼・作業

ここからは、特殊清掃業者に清掃業務を依頼する場合の流れや実施される作業の流れについて説明します。
孤独死が判明してから行うべきこと
孤独死が判明した場合、まずは事件性の有無を判断するために警察の手を借りなければいけません。
発見後、速やかに警察に連絡して検視を進めてもらいましょう。
この手続きを急がなければいけないのは、警察からの許可が下りるまでは現場には入れないからです。
この間も遺体の劣化は進み、部屋の汚損も深刻になる一方です。
同時に、孤独死が判明した現場が賃貸物件の場合は、大家と管理会社にも連絡しましょう。
今後の特殊清掃の流れやリフォームの期間ついて話し合う必要があります。
ここまでの事前準備が終了した段階で、特殊清掃業者に連絡します。
管理会社や大家との繋がりがある特殊清掃業者にそのまま依頼をするのもいいのですが、可能ならばいくつかの特殊清掃業者に対して自分で連絡して、費用面や作業工程などを相談してみてください。
もちろん、電話だけで簡単な見積もりを出してもらうのではなく、実際に現場を見てもらってからの判断を仰ぐようにしましょう。
複数の業者を比較したうえで、最も信頼できそうな業者と契約を交わせば、あとは特殊清掃業者に作業を任せるだけとなります。
特殊清掃で行われること
特殊清掃業者に課された一番の目的とは、現場の原状回復をすることです。
現場内のあらゆる汚損を取り除きます。
例えば、フローリングに体液などが染みついている場合には、解体した上で新しい床材を張り替えることもよくあります。
害虫が発生しているときは、害虫を駆除します。
感染症に関連した細菌が増殖している恐れもあるために、現場内の除菌作業も行います。
さらに、現場内の悪臭が酷い場合は、清掃業務終了から2,3日をかけて消臭装置を働かせることもあります。
そして、実は特殊清掃業者には、ここまで説明した現場の清掃以外にもやるべき作業があります。
それは、遺品整理です。
確かに、孤独死の現場はいろいろな汚損箇所があるので、汚損箇所の修繕が主な業務であることに変わりはありません。
ただ、故人の大切にしていたものや遺すべき遺品なども現場にはあります。
したがって、優良な特殊清掃業者は、依頼者の意思を尊重しながら適宜相談する形で、遺品整理業務も同時に進めてくれます。
特殊清掃を業者へ依頼した場合の費用相場は?まとめ

孤独死などで亡くなった後の部屋の清掃は特殊清掃業者へ依頼することになります。
その時にかかる費用はどのくらいなのかを費用相場や具体的な費用について詳しく紹介してきました。
特殊清掃費用は現場の状況や死後の経過時間で大きく変わるということが分かったのではないでしょうか。
また、特殊清掃の作業や手順についても紹介してきましたので、どのようなことが行われるのかも理解できたのではないかと思います。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。









