特殊清掃を行うときに特殊清掃業者が必要になりますが、特殊清掃業界はどのようになっているのかを見てみましょう。
また、特殊清掃業者になるための考え方や、必要な資格はあるのかなどについて詳しく紹介します。
特殊清掃業者には誰でもなれる?

特殊清掃業というものはどういうことをするもので、誰でもなれるものなのでしょうか?
特殊清掃業者が増えている理由
2019年の時点で、日本は総人口数対して65歳以上の高齢者の人口割合が21%を超え超高齢社会になりました。
2025年には30%に達すると予測されています。
超高齢社会の問題として社会保障問題がありますが、特殊清掃業者として関わってくるのが孤独死の問題です。
孤独死とは社会的に孤立した・独居生活者が・自宅で・誰にも看取られず・亡くなる(病死・自死)事です。
高齢人口の増加に伴い高齢者の孤独死(孤立死)が増加しているのは誰もが知っている事実です。
行政でも高齢者の孤独死を防ぐための対策を取っていますが、それでも増える一方です。
特殊清掃業は誰でもできる?
誰でもできる仕事ではありません。
確かに、正解ですが、精神的な話で、誰でもできないと言っているにすぎません。
しかし、技術や、許認可など開業へのプロセスとしてはどうなのでしょうか。
意外に誰でも開業できてしまいます。
許認可がある訳でもなく、参入ハードルが非常に低いのです。
仕事として手に職をつけるのに、どこかで勉強して学び実践を積んで開業をしているという業者はほぼゼロに近いです。
そう言ったプロセスも全く無く、未経験で即開業が特殊清掃業のスタンダードになっています。
特殊清掃業者の昔
掃除をすれば特殊清掃業者だった
孤独死があった部屋の片づけや現状復旧作業を行っていた業者は10年以上前からすでにありましたが、専門業者は少なく、殆どがハウスクリーニング業者やリフォーム業者が本業でやりながら片手間で行っていました。
今ほど機材や薬剤が充実していいなかったので、ホームセンターで売っているような薬剤で体液の除去や消臭作業を行っていました。
この時代のニーズは片付けてくれる人がいないので代わりに片付ける特殊清掃業として、特殊清掃業は社会のニーズに合っていました。
進化する特殊清掃業
特殊清掃業社の中には、真摯にお客様の要望と向き合う業者もいる事は事実です。
客は今までは片付けて清掃してくれればOKと臭いは諦めてきました。
しかし、少しずつですが、消臭方法の研究が進み、孤独死現場の完全消臭はできるようになりました。
不可能と言われていた完全消臭が可能になったのです。
今までは心を込めて体液を拭きましょうと言われていた業界が、化学に基づき、経験に裏打ちされた技術が必要になってきたのです。
特殊清掃業者とはどうあるべきか

特殊清掃は近年必要性が高くなってきています。
特殊清掃業者数も年々増加しています。
ここでは、特殊清掃業者の在り方について紹介します。
許可・資格がない特殊清掃業者の問題
2013年?2015年の3年間の間に、特殊清掃業者の数が15倍超に増えたというほど、近年特殊清掃業者の数は増加してきています。
しかし、それと同時に、特殊清掃業者に関連するトラブルも増えています。
その原因として考えられるのが、許可や資格を取得しないで営業している特殊清掃業者があります。
次では許可・資格がない特殊清掃業者の問題について考えておきましょう。
法律に抵触する可能性
第一の問題は、日本が国や自治体として定めている法律や省令に違反している可能性があるということです。
特殊清掃業の仕事には、メインとなる清掃作業や消臭・除菌作業の他にも、リフォームや遺品整理、遺品の買取や害虫駆除などのサービスが含まれます。
これらの中には特別な許可や資格は必要なく商売として行っていいものもあれば、許可や資格がなければ営業してはいけないものも含まれています。
法律が必要な許可や資格を定めているということは、むやみに商売をされると社会や消費者に対して不利益が発生する可能性が高いのです。
そのため国や自治体は、許可や資格なしに営業をしている業者に対しては行政処分などの対応を取っています。
こうした事態に陥らないようにするためにも、取得が必須とされる許可や資格については、確実に取得しておかなければいけません。
依頼者に迷惑がかかる
特殊清掃サービスにおける代表的なトラブルには異臭残りなどがあります。
これは文字通り、清掃が不十分で異臭が残ってしまうことを指します。
特殊清掃の現場は一見表面的な汚れに見えても、床や壁にまで遺体の体液などがしみ込んでいて、床材や壁材ごと清掃したりリフォームしたりしなければ異臭を根絶できないケースもよくあります。
せっかく高い料金を払って依頼をしたのに、十分な仕事ができていないとなれば依頼者に迷惑がかかります。
しかし、そうした十分な消臭を行うには、技術と知識、経験が必要です。
このうち技術や経験は現場でしか学べませんが、知識に関しては許可や資格を取得する過程で勉強し、同業他社と情報交換をしたりすることで補えます。
そのため仮に法律上取得が必須ではなくとも、関連する分野の許可や資格は取得しておいた方がプラスになります。
特殊清掃業者になるための資格

特殊清掃業者になるためにあると便利な資格につちえ詳しく紹介します。
遺品の買取
特殊清掃の過程で出てくる遺品を買い取ってリユースする場合は、その時点で遺品は古物営業法上の古物とみなされて取り扱うには資格なければいけません。
結果、古物を取り扱うための資格としては、古物営業許可となります。
古物商許可の取得方法は、申請さえすれば取得することができます。
依頼者のニーズに柔軟に対応するためにも、あらかじめ取得しておきましょう。
産業廃棄物収集運搬業許可
遺品の買取をするつもりなら、古物商許可以外にも産業廃棄物収集運搬業許可も取得しておきましょう。
それは、現場でこれはリユースできると判断した遺品でも、いざ倉庫などに持ち帰ってみて検品すると、売り物にするのは難しいということも起きます。
そのときは古物商としての自社から出た廃棄物は産業廃棄物として処理できるケースがあるので、処理コストを抑える意味で、産業廃棄物収集運搬業許可が必要になります。
事件現場特殊清掃士
事件現場特殊清掃士を取得するにあたっては、次のような現場で必要な知識を身につけられます。
特殊清掃に使う薬剤の正しい知識や使い方・消臭・脱臭の基本的な知識・関連法令についての知識や解釈・実務に向けた心構えや留意点などです。
これから特殊清掃の世界について知りたい人や、同業他社との差別化、会員企業との情報交換したいという人は、まずこの資格から取得しておきましょう。
建築物清掃業登録
2019年2月現在、国は建築物清掃業(建築物内の清掃を行う事業)について、各都道府県への任意登録制度を設置しています。
これは任意制度なので、登録しなくても行政処分等の対象にはなりませんが、都道府県に認められている事業者としてホームページなどでアピールできます。
また登録にあたっては、別途清掃作業監督者の資格を取得しなければいけませんが、その過程で建築物の清掃に関する基本的な知識を身につけられるというメリットもあります。
建築物ねずみ昆虫等防除業登録
建築物清掃業と同じで、建築物ねずみ昆虫等防除業(建築物内において、ねずみ昆虫等、人の健康を損なう事態を生じさせるおそれのある動物の防除を行う事業)についても任意登録制度が設定されています。
これもホームページ上のアピールポイントになるうえに、登録するにあたって必要な防除作業監督者という資格の勉強をするときに、ネズミやゴキブリ、ウジなどの特殊清掃の現場に関連する生き物についての知識を身につけられます。
脱臭マイスター
脱臭マイスターは、一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会が運営している民間資格になります。
本来は医療施設や介護施設、ホテルなどの生活環境で臭気問題を解決する新しい脱臭技術の継承と、品質保証を目的として運営されている資格でしたが、脱臭・消臭は特殊清掃においても非常に重要です。
そのため資格取得のときに得られる知識や、他の協会会員との情報交換は、きっと事業にも役立ちます。
ハウスクリーニングアドバイザー
ハウスクリーニングアドバイザーは、日本生活環境支援協会が運営する民間資格です。
プロと一般家庭の道具の違いや選び方の基準、道具の使い方や洗剤の種類など、ハウスクリーニングの基本的な知識を学べます。
特殊清掃のような特別な現場には活用できない知識も多いいでしょうが、掃除に関して基礎的な部分から学びたい人や、特殊清掃以外のハウスクリーニングを請け負いたいと考えている人には、取得しておくといい資格です。
特殊清掃後の遺品管理に関係する資格

特殊清掃を行うとき、同時に遺品整理もサービスとして提供するのであれば、遺品整理関連の資格も取得しておくといいでしょう。
次に3つの関連資格を紹介します。
遺品整理士
メディアなどの報道で有名になった、遺品整理関連の代表的な資格が遺品整理士です。
遺品整理をとりまく法律や心構えなど基本的なことを学べて、資格の名前が世間で広く知られているので、集客をアピールすることになります。
遺品査定士
遺品査定士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が運営する資格です。
最近、増加している遺品買取時の不正被害やトラブル、業者の心ない対応を防止・抑制するために作られたもので、取得の過程で遺品買取という特殊な状況を踏まえたノウハウや専門知識、法令解釈などを習得できます。
遺品の買取サービスをサービスとして考えている人にとっては、取得しておくと良い資格です。
グリーフケアアドバイザー
グリーフケアアドバイザーは日本グリーフケア協会が運営する民間資格で、日本人が死別時に感じる悲しみや苦しみについて学ぶとともに、それを癒すために必要な手段を身につけることを目的としています。
特殊清掃や遺品整理という仕事が、遺族である依頼者にとってどのような位置付けにあるのかを理解できます。
また、その仕事に携わる人間の自分たちがどう振る舞うべきかを知ることができます。
この二つの意味で、特殊清掃業者が取得しておくと良い資格の一つと言えます。
特殊清掃業者の必要性!必要な資格はあるの?まとめ

特殊清掃業界の現状についてわかりやすく説明してきました。
特殊清掃業界の現状を踏まえて特殊清掃業者が必要であるということが分かったのではないでしょうか。
また、特殊清掃業者になるのに必要な知識や資格にはどのようなものが必要なのかも紹介してきました。
今からこの世界で働きたいと考えている方は、ぜひこちらの情報を参考にしてください。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。









