事故・自殺などの特殊清掃現場の現状と清掃するときのポイント!...

事故や自殺などの特殊清掃現場はどのような状態になっているのでしょうか?どのような現場でも遺体搬出後には特殊清掃を行わなければいけません。
そんな特殊清掃現場の状況を正確に把握して清掃作業を行う必要があります。
ここでは、特殊清掃現場の状況などについて詳しく紹介します。

特殊清掃について知っておこう!

特殊清掃について知っておこう!

まず、最初に知っておくべきこととして、特殊清掃とはどういうものなのでしょうか。

◇特殊清掃とは

特殊清掃とは孤独死・事件・事故・自殺等で警察が遺体を運んだ後、遺体の痕跡を取り除き原状回復をする作業のことです。
事故現場では遺体発見がよく遅れて発見されるまでの期間が長くなるほど、腐敗や血液・体液・異臭・ハエの発生がひどくなり汚れも時間の経過に伴って広がります。
そこで遺族が清掃される方もいますが、それはおすすめできません。
なぜなら死因次第では素手で血液・体液等を触ると二次感染・三次感染を引き起こすからです。
それを防ぐために当社では特殊清掃に関わるスタッフは事件現場特殊清掃士の資格を習得し、またB型ワクチン接種をして二次感染防止に努めている清掃士もいます。
ここ数年孤立される老人の孤独死が増えて居ます、真夏・真冬の時期が多く、クーラーとか暖房家電があるのに使用せず辛抱する傾向があるようです。

特殊清掃現場の清掃ポイント

特殊清掃現場の清掃ポイント

孤独死の清掃現場は、悪臭が漂う悲しい現場です。
もし、身近に孤独死が起きた場合、すぐに清掃を業者へ依頼しなければいけません。
今回は孤独死の清掃現場の目を背けたくなる事実や孤独死清掃を依頼する時のポイント、相場を紹介します。
孤独死の清掃について理解を深め、身の回りで孤独死が起きても慌てず対応できるようになりましょう。

◇業者へ依頼すること

孤独死の清掃を自分で行うのはよくありません。
必ず特殊清掃のサービスを提供している業者に依頼しましょう。
なぜなら、発見が遅いのが孤独死の特徴です。
死体が腐敗して骨が見えたり、カーペットや畳に体液が染みついたりしています。
もし、自分で清掃作業をして見た目を綺麗にできたとしても、ほとんどが強い悪臭が取れないケースです。
そのため、特殊清掃業者に依頼して部屋をきれいにしてもらいましょう。
孤独死によって腐敗した死体や部屋に染みついた悪臭を、綺麗に除去してくれる業者を特殊清掃業者と言います。
特殊清掃業者に依頼し、孤独死の現場を清掃する手順を見ていきましょう。

◇特殊清掃現場の作業手順

現場検証
孤独死を発見したら、まずは警察に通報します。
現場に到着した警察によって現場検証が行われます。
孤独死の場合は悪臭が近隣の住宅が気づいてから連絡し、駆けつけた管理人によって発見されるケースがほとんどです。
もし、第一発見者となったら警察に連絡しましょう。
警察に通報後も、部屋の中へ入るのは控えるべきです。
なぜなら、殺人事件である可能性もあるからです。
また、警察の指示によって家族に連絡をすることもあります。
家族でも、現場検証中は部屋の中に入れないので注意してください。
事故死・自殺・衰弱死など、死因が分かるまでは入れないと考えておきましょう。

現地での業者による見積もり
警察による現場検証後、警察の入室許可が出たらできるだけ早く特殊清掃業者へ見積もりを依頼しましょう。
悪臭によって近所が迷惑になるため、できるだけ早く見積もりを出してもらいましょう。
特殊清掃業者とは、孤独死特有の体液の汚れや悪臭を取り除き、除菌・殺菌までしてくれる業者のことです。
もし、費用が心配の場合は入室許可前でも間取りを伝えればある程度の費用を教えてもらえる可能性があります。
正確に知るには現場見積もりしなければいけませんが、予算を掴みたいのであれば早めに相談しましょう。

特殊清掃作業
見積もり内容を確認したら、できるだけ早い日程で特殊清掃の実施を依頼しましょう。
即日対応している特殊清掃業者も多いため、「今日来て欲しい」とお願いしてみるべきです。
清掃当日は、特殊清掃業者の来る時間に合わせて鍵の受け渡しを行いましょう。
もし、ご家族がいるのなら、残しておかなければならない遺品を確認しておく必要があります。
また、現金や預金通帳、印鑑などの貴重品の捜索も依頼できるケースがあるので事前に行っておきましょう。

遺品を整理する
特殊清掃を終えた後、遺品整理を行います。
遺品整理をするときは、マスク・手袋が必須です。
あらかじめ準備しておきましょう。
通常であればすぐにでも遺品整理を行いたいものです。
しかし、孤独死の場合は、先に清掃を行い、消毒・消臭を行った上でご家族に入室してもらいます。
腐敗した死体によって虫が沸いたり、雑菌によって家財が腐敗しているケースも少なくありません。
そのため、あまり現場に残っている遺品に期待はできないでしょう。

消毒と消臭作業を行う
室内での作業が終わったら、改めて消毒・消臭を徹底的に行います。
特殊な消毒・消臭をしなければ、悪臭が残ってしまい近所迷惑の原因になることも少なくありません。
そのため、孤独死の現場となって部屋以外の全ての部屋を消毒・消臭を行っていくのです。
最後に、実際に悪臭が消えているかを確認し、清掃は終了となります。
このとき、回収した遺品や部屋の鍵の受け取りを忘れないようにしましょう。

特殊清掃現場の現実

特殊清掃現場の現実

特殊清掃現場では、具体的にどのような作業が行われているのでしょうか。

◇遺体搬出後からが清掃員の作業

事件、事故、自殺、孤独死、孤立死などで遺体が発見されると、警察に連絡が入ります。
遺体は警察によって搬出され、鑑識官や法医学者の検分が粉われます。
現場から遺体が運び出されたあとは特殊清掃員が清掃作業をすることになります。
一般の方は特殊清掃と聞くと、遺体を運び出したり、遺体のある場所に行って清掃すると思っている方が多いようですが、それは、間違っています。
実際は遺体を見たり運んだりはしません。
特殊清掃業者の仕事は警察が遺体を搬出してから、死の痕跡が残された現場を清掃することです。
この特殊清掃を行うタイミングは、遺族や関係者(物件所有者や不動産管理会社等)の判断になりますが、遅くなればなるほど周囲への影響はひどくなります。
人は死ぬとすぐに腐敗し始め、まず異臭が出てきます。
やがて血液や体液が漏出して体の周囲に浸潤します。
その頃には害虫ウジ、ハエ、ゴキブリなどの害虫が群がり、見るも無残です。
亡くなった場所にもよるが、寝具、畳、床、床下などに被害が広がります。
発見が遅れたのは仕方ありませんが、遺体を搬出した後の特殊清掃はなるべく早く実施すべきです。

◇体液が床下まで浸透

人間の体から溶け出した体液は、激しい異臭を放つ上に、周囲に浸潤してから被害を広げていきます。
布団、ベッド、畳などの遺体があったのであれば捨てれば終わりですが、床や床下の基礎などに体液が染み込んでいるとどうしようもありません。
また階下に部屋がある場合は汚染が深刻な問題になります。
わずかな体液の場合は清掃後に塗装して処理できます。
特殊清掃では床下防臭措置と呼びますが、床を切って床下を見て、基礎や建物構造物まで汚染されていたら、とにかく血液や体液を取り除き、塗料を塗って対応することもあります。
しかし、大量に浸潤した場合、原状回復するにはリフォーム業者に依頼して、汚染部を切り取ったり、改修したりしなければいけません。
ドロンとした黒い液体を見ていると、何ともいえない不気味な気持ちになります。

◇異臭の処置

異臭、悪臭、死臭、どう呼ぶのが正しいかわかりませんが、どれも臭いの特徴を的確に表現しています。
人が特殊な死亡をした場合、異臭が元で発見されるケースが多いことはよく知られています。
そうした異臭がする現場の清掃をするには、まず異臭の元となるものを部屋から外に持ち出すことから始めます。
異臭の元が布団、カーペット、畳などの場合は大きなビニール袋で密閉してから運び出します。
ここで問題なのがエレベーターを使って運び出す場合です。
万一マンションのエレベーターに異臭が残ったら大問題になる可能性があります。
この場合は階段で往復することになり、作業員は体力的に苦労します。
ある特殊清掃員の例として7階の部屋から1階のトラックまで5往復したことがあります。
結構つらい作業です。
その他、家具や家電製品にも異臭は付きますが、遺体が密着した異臭の元とは違うので意外と扱いやすいです。

◇害虫駆除

特殊清掃で異臭の次に対処しなければいけないのは害虫の発生です。
遺体発見のときにドアを開けると、部屋中が黒く見えるほどハエが群がっていた例もあります。
ハエが大量にいるということはウジも大量にいるということです。
ゴキブリもたくさん集まってきます。
これは遺体を搬出したからといって解決しません。
残された卵まで完全に駆除しないと害虫問題は終わらないのです。
害虫駆除は発生している害虫の種類や量で適切な殺虫剤を使用します。
一般的な殺虫剤より強力な薬剤を使うときもありますが、それでも完全に駆除することは難しいでしょう。
害虫は感染症を媒介するので慎重に駆除するようにします。

特殊清掃現場の清掃するときのポイント

特殊清掃現場の清掃するときのポイント

特殊清掃現場の清掃をするときに知っておくべきポイントを紹介します。

◇できるだけ早く作業を終らせる

できるだけ早く清掃して、腐敗臭をなくしましょう。
というのも、孤独死の現場には体液や血液、体の腐敗で酷い悪臭が漂っているからです。
腐敗臭は部屋や家の外まで臭います。
そのため、なるべく早く清掃を行い腐敗臭の元を断たなければいけません。
なるべく安く清掃を業者に依頼したいと考えるのは自然なことです。
しかし、複数の業者から見積もりを取って料金の比較をするよりも、早く臭いの元となっている体液や腐敗した死体の一部を取り除く必要があります。
現場では、腐敗臭は窓やドアを開けていても漂ってきます。
近所の迷惑にならないように、一刻も早く清掃をしてもらいましょう。

◇特殊清掃業者とのつながりを持つこと

孤独死は意外と身近なもので、珍しくないものになりました。
そのため、すぐに特殊清掃を依頼できる体制を整えておきましょう。
また、先ほど説明したように、孤独死が発生したときできるだけ早く清掃を行わなければいけません。
実際に孤独死が起きてから業者探しをしていては、いつまでも悪臭を住民に撒き散らすことになります。
実際、孤独死を発見するのは不動産管理人が多いです。
発見して警察に連絡したあと、すぐに特殊清掃業者へ相談できるように準備しておきましょう。

事故・自殺などの特殊清掃現場の現状と清掃するときのポイント!まとめ

事故・自殺などの特殊清掃現場の現状と清掃するときのポイント!まとめ

事故や自殺をしたときの現場の現状にはいろいろとあり、遺体搬出後には特殊清掃作業を行わなければいけないために、その時のポイントなどについて詳しく紹介してきました。
特殊清掃作業を行う上でどういう点に注意しておくべきかなどが学べたのではないでしょうか。

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