特殊清掃現場では死因によってどのような清掃作業をすべきかが変わってきます。
ここでは孤独死をした後に、どのような特殊清掃作業を行わなければいけないのかを詳しく紹介します。
また、特殊清掃業者を選びときの注意点やかかる料金についても紹介します。
特殊清掃が必要となる死因や状況など

同じ死でもいろいろな理由があると言うことを皆さんは知っていますか?死因にはいくつか種類があり、死因次第で違う清掃方法があります。
今から特殊清掃が必要な方に対して特殊清掃を始めるきっかくになるのではないでしょうか。
◇孤独死
亡くなった方が1人暮らしをしていて、家族が同居していない場合、死因自体が何なのかがよくわからないときはあります。
どちらにしても、早急な特殊清掃作業をしなければいけません。
ただし、亡くなってから時間が経過した時は通常の清掃では汚れや匂いは取れません。
悪臭や汚れをきれいに消すには、特殊清掃をしなければいけません。
そこで特殊清掃を業者へ依頼してすべての作業をお任せする方がいいでしょう。
◇家庭内での死亡
家庭内でロゴの世話をしているときに亡くなることはよくあります。
亡くなった方に同居人がいて死後の発見が速やかに行われた場合、特殊清掃作業をほとんど必要ありません。
通常のハウスクリーニングで十分にきれいになります。
ただし、賃貸住宅に住んでいるケースでは、原状回復作業の費用は借り主持ちで行われなければいけません。
その場合は、マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、周りの人たちに迷惑をかけないように、できるだけ早く現状復帰をしなければいけません。
賃貸住宅ならではの急ぎの作業になります。
孤独死などが見つかったときの流れ

孤独死を発見してからどのような手順で進んでいくのかを詳しく紹介します。
◇遺体発見から警察への連絡
まず、周囲が異変に気づいて、遺体を発見することになりますが、このような場合はすべてが変死扱いになるので、警察への連絡が必要です。
なぜ警察に連絡しなければいけないかと言うと死因の特定が困難だからです。
普通、病気などで倒れた場合は、そのまま救急車で病院へ運んでもらい、医者の立ち合いのもとで死亡を確認することになりますので、死因の特定は医者が行ないます。
しかし、何日もたって亡くなっていることがわかった場合、すでに身体が腐敗し、異臭が漂っていたり、ほとんどはハエなどが大量に発生していて、誰が見ても明らかに亡くなっているのがわかっても、なにが原因で亡くなったのか、他殺なのか自殺なのか、事故死なのか病死なのか、わかりません。
このようなときは発見後、すぐに警察に連絡します。
連絡を受けた警察はその場を立ち入り禁止にして現場を保存し、検証を行なって、その死因を判断することになります。
◇特殊清掃業者へ相談と依頼
ここで初めて特殊清掃の業者へ相談・依頼をすることとなります。
警察が現場検証している間は誰も部屋に立ち入れないので、この間に特殊清掃会社に相談をしておくとよいでしょう。
そうすれば、警察から立ち入り許可が出れば、清掃作業に入れます。
相談するときには、推測でいいので、いつ頃亡くなったのか、亡くなったことに気づいた経緯、わかればいつ頃現場に入ることができるということを伝えます。
業者の方からは想定される作業日数や内容、見積もりに関して話があると思います。
◇業者による現場確認と見積もり
警察による部屋の立ち入り禁止が解除されたら、依頼した業者から特殊清掃のスタッフが現場に行き、部屋の状態を確認します。
遺品や家財の量、不用品などの処分についても確認して、作業内容や日数、費用の見積もりを出します
◇業者による特殊清掃作業
実際の特殊清掃作業に入るのはここからです。
消毒作業をして入室し、汚染箇所の解体や臭い止めの処置、不用品の処分、遺産整理を行ないます。
すべての作業が終わったら、遺族の方の立会いのもとで部屋の状態をチェックします。
清掃作業中の立ち合いはほとんどが不要な場合です。
作業は汚染が進まないように、なるべく早い日程で行なわれますが、近隣の方が困っているような状態の場合、業者によっては当日対応などをしてくれることもあります。
特殊清掃現場の料金相場は

どうしても料金設定に大きな幅が出てくるのは、特殊清掃のいたしかたない部分です。
特殊清掃料金は5万~50万円程度だといわれています。
なぜ料金がはっきりしないのかというと、現場の状況で作業内容がまったく変わってくるからです。
遺体の腐乱が進んでいたり、原形をとどめていなかったりしていれば、特殊清掃員の仕事も多くなります。
また、腐乱死体の中でも程度があるので、このようなケースならこれくらいかかると断定するのは難しいのです。
特殊清掃の内訳は、体液や汚物の撤去にかかる金額がもっとも高く、相場は最高で25万円ほどです。
次に、消臭・消毒が最高15万円ほどかかり、害虫駆除が最高10万円ほどかかります。
しかし、この金額もあくまで目安なので、状況次第で変動すると考えておきましょう。
また、特殊な事例が加わると料金も高くなります。
◇ゴミ屋敷
いらない物をためこんで、人が足を踏み入れることすら難しいゴミ屋敷は親族でさえも手を焼く作業です。
そのため、特殊清掃業者を雇うと料金も高くなります。
ゴミ屋敷の程度にもよるのでこの金額が相場とは言えませんが、ゴミの量が多いほど見積も割り増しにはなるでしょう。
◇遺品整理の費用相場
特殊清掃と遺品整理を別物として扱っている業者もよくあります。
現場の広さに比例するのが遺品整理の料金です。
ワンルームなら3万~10万円というのが相場ですが、一軒家ともなれば100万円近くかかることもあります。
そのほか、遺品の量も料金に加算されるでしょう。
◇リフォーム
火事による特殊清掃現場であれば、特殊清掃員がリフォームまで任せられることもよくあります。
この場合、通常の清掃料金にリフォーム代が上乗せされる計算になります。
特殊清掃現場の清掃を依頼する業者を選ぶときのポイント

特殊清掃を業者に依頼するのであれば、妥協しないで相手を選びましょう。
次に、業者選びのポイントを紹介します。
◇見積もりを必ずもらう
意外に見落としてしまいがちなのが見積もりです。
ホームページなどで料金表を見ただけで納得して、実際に業者から見積もりをとらない人はよくいます。
しかし、特殊清掃料金はケースバイケースです。
しかも、業者によってまったく基準が違います。
必ず、依頼前に見積もりを取って料金を確認しましょう。
そのうえ、可能なら複数の業者から見積をとって比較検討するのが得策です。
見比べて不審な点があると思ったら、徹底的に質問しましょう。
◇業者の実績は大丈夫?
特殊清掃は資格がなくても始められる仕事です。
実際、無資格でも仕事を信頼できる業者は数多くいます。
とはいっても、特殊清掃業者が増えすぎたいま、悪徳業者が多いのも事実です。
特殊清掃を頼むときには、悪徳業者に出会わないように意識しましょう。
ホームページがない業者に依頼するのはまず危険ですし、実績や技術についても深くリサーチします。
どの手段で作業を行うのか詳しく説明してもらって、納得できない相手とは交渉を止めるほうがいいでしょう。
◇作業内容を詳細に聞く
特殊清掃では、作業が細かく分かれています。
主なものに廃棄・消臭・消毒・害虫駆除・洗浄などがありますが、1つの業者がすべてを請け負ってくれるわけではありません。
業者に依頼してからうちでは害虫駆除までやっていないなどと言われたら、そこから別の業者を探さなければいけません。
そうならないためにも、依頼前に業者から作業内訳を提出してもらいましょう。
内訳に入っていなくてもこんなことはできないのかと、希望する作業は積極的に聞いておきます。
1つの業者に最初から最後まで担当してもらうのが理想なので、あらかじめやってほしい作業を自分でもリストアップしておきましょう。
特殊清掃現場では死因によって何か違う?まとめ

特殊清掃現場では死因次第でどう対処すべきかが、大きく変わることを紹介してきました。
今回は、孤独死で亡くなった後の部屋の特殊清掃をどのような手順で費用はどのくらいの費用が掛かるのかも紹介してきました。
今後家族の誰かが亡くなってから特殊清掃作業が必要になったときは、個々の情報を思い出してから業者選びの参考にしてください。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。







