特殊清掃とは？安い料金で業者へ依頼する方法！...

特殊清掃作業というものは、どういうものなのでしょうか？まずは、特殊清掃について知っておく必要があります。
そんな特殊清掃を安い料金で業者へ依頼するにはどうすれば良いのかについても紹介します。

死者がいた部屋を片付けるとき、親族とはいえ難しいと感じることはあるのではないでしょうか

孤独死

現代は、高齢の両親と同居しない家族が増えています。
それどころか、両親の健康状態すら把握していないケースがよくあります。
結果的に、両親が死亡しても周りに気づいてもらえない孤独死が頻繁に起きています。
孤独死の現場はときとして何カ月間も放置されるので、腐乱死体の臭いやカビ、汚れがたちこめる凄惨な状況になりがちです。

自殺

家族が自殺をしてしまった場合、往々にして現場は目を背けたくなるようなものとなります。

事件

強盗などに殺されるなど、事件に巻き込まれて家族が死亡したりした場合、やはり現場は無惨な状況になります。
見た目がむごいのはもちろんのことですが、殺害の瞬間を想像して家族が精神的にまいる恐れもあります。

かなり昔から特殊清掃員の仕事はありました。
しかし、一般家庭からも特殊清掃員が注目されるようになったのは最近になってからです。
その時代背景には、日本人の生活様式、社会の変化が挙げられます。

高齢化社会

特殊清掃の仕事が増えてきた大きな理由が高齢化社会です。
長らく、日本では若者が少なくて高齢者が多いという人口比に悩まされています。
その結果、介護が必要な高齢者がたくさんいるにも関係なく、介護ができる人材が不足している事態が引き起こされています。
子どもが独り立ちしてパートナーも亡くした高齢者は、十分な介護も受けることができないで、孤独死をとげる事件が頻繁に起きています。
そして、こうした状況下で部屋を片付けているのは特殊清掃員です。

自殺者の増加

日本は先進国の中でも、死因として自殺が占める割合の高い国だといわれています。
自殺者の多さの原因として長く続いた不景気の後遺症・ストレス社会などが考えられますが、自殺の現場をどう清掃するかは重要な問題です。
特に、鉄道自殺やビルからの飛び降り自殺などは公共の場のため、一刻も早く清掃しなければ復旧できません。
そこで、特殊清掃員の出番です。
自殺者の割合が劇的に減らない限り、特殊清掃員の仕事も続きます。

自然災害の増加

日本は自然災害の多さも特徴の１つです。
地震や台風が頻繁に発生するのはもちろんのことですが、それらにともなう火事・パニック・津波などの副次的な被害も甚大です。
災害によって発生した死亡現場は凄惨な上に、特別な機材がなければ処理できません。
そのため、特殊清掃員に依頼する家庭、団体も増えてきています。

特殊清掃を業者へ依頼するときに、できるだけ安い料金で依頼できれば依頼したいものです。
安い料金にするには最低限特殊清掃でどの程度の費用が必要なのか詳細を知っておきましょう

特殊清掃の現場では、どんな経費が使われる

どんな経費を使うのか？これには作業完了までの流れを知っておかなければいけません。
ここで、孤独死の特殊清掃作業の完了までの流れを見てみましょう。
電話やメールで見積もり依頼が来ます。
それからクルマで見積現場へ向かいます。
作業成約したのであれば、見積もり直後に応急的な粗消臭作業を行う業者もいます。
したがって見積もりには、たくさんの薬剤、機材を積込んだクルマで行く必要があります。
後日、本格的な消臭作業を行うことになります。
こちらも前述のように、たくさんの薬剤、機材、大工道具などを積込んだクルマで行かなければいけません。
本格的な消臭作業では最終的にオゾン脱臭機を活用しますが、タイマー稼働で３日間は無人状態で設置することが多いです。
タイマー稼働中でも、時々、換気に作業現場へ行かなければいけません。
オゾン脱臭機が稼働してから3日後に、オゾン機を回収します。
この時、部屋中はオゾン濃度が強く、死臭が無くなったのかどうかは判別できません。
そのため、その後2?3日経ってから作業現場へ向かって臭いがどうなっているのかの判別を行い、完全消臭しているのなら引渡しとなります。
作業の流れを追うと、まずはクルマを使うので、車両費・燃料費・有料道路料金は必須です。
ここで仮に軽自動車であれば、2年に一回の車検費用・オイル交換等の整備費用・強制保険費用・任意保険費用・税金などの経費が必要になります。
例えば、2tトラックであれば前述とほぼ同じ内容になりますが、車検費用の経費は1年ごとに必要になります。
また作業現場で使うプロ仕様の消臭剤、清掃薬剤は、市販品とは比べ物にならないくらい高価な物も多く使っていて、消臭剤も清掃薬剤も4Lで1万超えの価格はざらにあります。
消臭機材も高価な物が多く、電動噴霧器のフォグマスターで10万円、業務用スチームクリーナーで15万円、エアコン用洗浄機材で10万円、オゾン脱臭機で50万円?85万円程の費用は発生します。
更にこれら複数台は必要になるので、特殊清掃を本格的に行うと、これらの機材だけで500万円程度の設備は必要です。
もちろん作業はロボットでなく、人が行うので作業人件費という経費も発生します。
当然、特殊清掃の現場は過酷な為、あまりに安い人件費だと働かないことは想像できます。

特殊清掃現場以外で使われる経費

従業員がミーティングを行ったり、事務作業を行う場として事務所も必要になります。
また消臭剤や清掃薬剤、機材をたくさん保管するための倉庫も必要です。
もちろんクルマを保管する月極駐車場も必要です。
事務所の家賃としては、都心の場合、小さな事務所でも月々10万円程度、倉庫の家賃としては、都心の場合、小さな倉庫でも月々10万円程度、月極駐車場の費用は所有台数によりますが、都心の場合、月々10万円程度かかります。
これらは、一般的には固定費と言われており、都心で事業を営むなら最低でも毎月30万円以上必要となり人件費一人分くらいの固定費が発生します。

研究費が必要！？

真面目に特殊清掃へ取組んでいる会社であれば常に向上心を抱いていて、今以上に消臭スキルを上げたいと考えています。
そのため、新たな機材を購入して、実際の現場に通用するのか？新たな清掃薬剤を購入して、実際の現場に通用するのか？このような行為は必須項目です。
実は作業が未熟な同業者の場合、このような試験的な行為を全く行っていないので、経験豊富な同業者より何とか情報を得て、スキルアップしようと甘い考えの特殊清掃業者が多いです。
したがって、余分な経費を使っていない分、特掃隊の加盟事業者よりも安い単価で作業を請け負えます。

人件費

当然のことですが、その会社のスタッフに支払う給与も特殊清掃価格に反映されます。
安さを売りにする会社は、「企業努力しているから他社よりも安くできる」とか言う屁理屈で、スタッフへ残業代を支払わない傾向が強いです。
妥当な料金相場の会社なら、社会に認められる会社を目指しており、残業代も惜しまずスタッフへ支払います。
つまり特殊性能の価格相場が安い場合、その会社のスタッフに対する給与が問題あったり、技術向上のための研究をしなかったり、経費を安くするために消臭効果の有無ではなく、安さだけで資材や機材を選択していたり、ユーザー（お客様）目線で判断することを行わず、この職業の特性にそぐわない事が多いです。

特殊清掃作業を業者へ依頼した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

専門性の高い作業をしてもらえる

特殊清掃の仕事では、消毒にいろいろな薬品を使います。
しかし、薬品は強い刺激臭がするものも多く、ともすれば人体への影響も出かねません。
取り扱う人間には相応の知識が求められます。
事件現場特殊清掃士の資格は薬品などについて専門性を持っていることの証明です。
安全かつ効率的に仕事を進めてくれます。

適正価格で受注してもらえる

特殊清掃は誰でも簡単にできる仕事ではないため、悪徳業者につけこまれがちです。
常識外れの見積もりを出されたとしても、こんなものかと思い込んで発注してしまう人は少なくありません。
しかし、事件現場特殊清掃士は厳密なガイドラインに沿って活動しているので、料金についても適正な設定がされています。
安心して見積もりをとることができるでしょう。

近所へのあいさつ回りをしてくれる

特殊清掃といっても、死亡現場に足を踏み入れるからには、最低限の礼儀、敬意は払う必要があります。
しかし、特殊清掃員は作業効率を優先するのを優先するため、遺族や近隣住民への配慮を欠きがちです。
換気のために窓を開けて腐臭をまきちらしたり、遺族に横柄な態度をとったりされると、依頼人は非常に不愉快な気持ちになります。
事件現場特殊清掃士はコンプライアンスも含めて、勉強を重ねています。
事前に注意をしておけば、作業効率よりも遺族や近隣住民の心象を優先してくれます。

特殊清掃とはどういうもので、特殊清掃を行うことでどのようなメリットがあるのかについて紹介してきました。
特殊清掃をできるだけ安い料金で業者へ依頼するにはどうすればよいのかについても紹介してきました。
今、特殊清掃を業者へ依頼しようかどうしようかと迷っている方は、ぜひ、こちらの情報をよく読んでから参考にしてください。