故人の住んでいた部屋をそのまま放置するのは衛生上よくありません。
そこで清掃作業をするのですが、自分で清掃するというのは心身共に負担が大きくできないでしょう。
そこで特殊清掃業者へ依頼することになりますが、料金はどのくらいなのか、どのような作業を行ってくれるのか、素人にはわからないことだらけではないでしょうか。
ここでは、特殊清掃業者が何をやってくれて、どのくらいの料金がかかるのか相場を詳しく紹介します。
特殊清掃と遺品整理について

特殊清掃とはどういうものなのか、特殊清掃業者へ依頼した場合、原状回復ができるまでの作業を提案してくれます。
具体的にどのようなサービスがあるのかを見てみましょう。
特殊清掃とは
消臭・汚れ落とし
遺体のあった場所の壁や床などの汚れを落とすほか、体液の染み付いた布団や家具なども片付けます。
専門の機器やオゾンなどの脱臭剤を使って、徹底的に臭いを取り除きます。
害虫駆除
遺体から流れ出した体液は、ハエやゴキブリなどの害虫を発生させる元です。
害虫を部屋の外に出さないようにしながら、殺虫剤などで完璧なまでに駆除していきます。
リフォーム
特殊清掃では、汚れを落とすだけではなく、体液が染み付いた壁や床を新しいものに貼り替えます。
状況次第では、壁紙の下の石膏ボードや、床板そのものを交換する必要もあります。
遺品整理
特殊清掃では遺品整理も大切な作業です。
遺品整理とは、故人の持ち物を形見の品と不用品に分ける作業のことです。
腐敗臭や汚れがついた家具や持ち物の場合、しっかり汚れを落として消臭をしながら、遺品整理を進めていかなければいけません。
特殊清掃料金の相場

特殊清掃作業を業者へ依頼したときに掛かる料金相場を紹介します。
業者によって料金体系が異なる
間取り別に料金を設定している業者、回収量ごとに料金を設定している業者、パック料金を設定している業者など、業者によって料金の算出方法は違います。
間取り別の料金目安
間取り別にかかる料金を紹介します。
1R・1Kの場合は30,000円~80,000円で作業人数として1~2名で作業時間は1~3時間かかります。
1DKの場合は50,000円~120,000円で作業人数として2~3名で作業時間は2~4時間かかります。
1LDKの場合は70,000円~200,000円で作業人数として2~4名で作業時間は2~6時間かかります。
2DKの場合は90,000円~250,000円で作業人数として2~5名で作業時間は2~6時間かかります。
2LDKの場合は120,000円~300,000円で作業人数として3~6名で作業時間は3~8時間かかります。
3DKの場合は150,000円~400,000円で作業人数として3~7名で作業時間は4~10時間かかります。
3LDKの場合は170,000円~500,000円で作業人数として4~8名で作業時間は5~12時間かかります。
4LDK以上の場合は220,000円~600,000円で作業時間は4~10名で作業人数として6~15時間かかります。
ここまでの金額は作業費を含む人件費・車両費・回収運搬費・廃棄物処分費をあわせた概算費用となります。
※ゴミ屋敷清掃や特殊清掃が必要な現場の場合、料金が大きく変わります。
特殊清掃+遺品整理の場合
特殊清掃に加えて遺品整理も依頼する場合は、遺品整理の料金と特殊清掃の作業料金の合算料金が請求されるケースが多いです。
特殊清掃は、部屋や遺体の状況次第で必要な作業内容が大きく変化するため、作業ごとに料金が細かく分けられています。
主な作業の料金相場を紹介しましょう。
特殊清掃の作業内容ごとの料金
床上清掃は30,000円?、浴室清掃は30,000円?消臭剤・除菌剤の散布は10,000円?、汚れた畳の撤去は1枚:3,000円?オゾン脱臭は1日:30,000円?、汚物撤去は20,000円?害虫駆除は10,000円?、作業員の人件費は20,000円?かかります。
オゾン脱臭など、より強力な清掃を依頼すると、料金が高くなります。
遺品の回収も依頼すればさらに高額になるので、どこまでを原状回復してもらうかは、よく検討しなければいけません。
基本的な内容をセットにしたパック料金が用意されていることも多く、必ず見積もりを取りましょう。
また、同じ作業でも、特殊清掃の業者ごとに設定金額が違います。
部屋の状況次第で料金は変わります。
特に遺体が放置されてしまい、フローリングやコンクリートまで体液が染み込むと料金が大きく変わります。
リフォームやオゾン脱臭が必要だと料金も高くなる
オゾン脱臭は、部屋全体に蔓延している遺体の腐敗臭を除去するために使われます。
遺体から流れ出た体液が床下や壁の奥まで到達しているときは、壁紙やカーペットなどを貼り替えるだけでは臭いが除去できません。
そのため、床板や基礎部分の石膏ボードなども新しいものに交換しなければいけません。
当然その分の料金も高くなります。
またフローリングの張替えや、フローリングの下の基礎部分をリフォームする場合は100万円を超えるケースも起きます。
そのため特殊清掃現場では素早く作業することが料金を安くすることにつながります。
特殊清掃消臭時間・特殊清掃時間と料金
特殊清掃の現場では、床上清掃、消臭、害虫駆除、オゾン脱臭など、いくつかの作業が必要です。
特殊清掃作業時間、消臭時間と料金の目安は次の通りです。
こちらの特殊清掃・消臭作業代には、床上清掃や消臭、害虫駆除といった作業料金も含まれています。
1Rの清掃で、作業時間時間が1.5時間から4時間で料金は60,000円、、1Rの清掃で、作業時間時間が3時間から6時間で料金は60,000円、1DKの清掃で、作業時間時間が4時間から48時間で料金は60,000円、1Rの清掃で、作業時間時間が4時間から12時間で料金は80,000円、1Rの清掃で、作業時間時間が2.5時間から72時間で料金は95,000円ほどかかります。
この時間、料金は一例です。
同じ間取りであっても遺体の状況、死後経過日数によって料金は左右します。
より正確な料金を知っていただくためにも、事前に見積もりをとることをおすすめ致します。
特殊清掃のみの場合
特殊清掃のみを依頼する場合、現場状況としてはユニットバストイレでの孤独死で死後5日経過していて間取りは1Rです。
特殊清掃の作業内容は消臭、オゾン脱臭、浴室清掃等で作業時間は1.5時間、消臭時間は4時間かかり特殊清掃代・消臭作業代として60,000円となります。
その時の作業人数は2名で作業総額60,000円(税別)です。
特殊清掃+遺品整理の場合
特殊清掃と遺品整理の両方を依頼する場合、現場状況は台所での孤独死で死後3週間経過していて間取りは1DKです。
特殊清掃の作業内容は床上清掃、消臭、害虫除去等などで作業時間は4時間、消臭時間は48時間かかり特殊清掃代・消臭作業代として60,000円となります。
遺品整理作業時間に3時間遺品整理作業代として60,000円で作業人数は4名で作業総額は120,000円(税別)です。
業者に依頼する場合の依頼の仕方と作業の流れ

実際に特殊清掃を業者に依頼するときの依頼・作業の流れを紹介します。
現場がどのような状況かで、依頼するまでの流れが変わります。
孤独死・自殺現場の場合
遺体が現場に残されている場合、警察に連絡しましょう。
警察が検視を行って、事件性の有無や死因の特定を行います。
これが終わるまで、部屋はそのままにしておかなくてはいけません。
不動産会社・管理者への連絡
警察の検証も終わり現場への立ち入りができる状況になったら、すぐに部屋を管理している不動産会社・賃貸の大家に連絡・相談しましょう。
原状回復をすることが原則ですが、どこまでの修復が必要か、線引きをどこに置くかなどを話し合って確認する必要があります。
もし、現場に入室する場合、遺体から広範囲に体液が染み出していたり、強い異臭、ハエなど多くの害虫が発生している可能性があります。
その場合、病気の感染などを引き起こすことがあるため、状況が酷いときは、業者へ依頼して害虫駆除などを先に行っておきましょう。
もし自分での交渉がしづらい場合
大家、不動産会社との直接の交渉が難しい場合、その交渉を代行してくれる特殊清掃業者もあります。
一括紹介サイトなどでも交渉を代行してくれる特殊清掃業者をご紹介しています。
まずは探してみましょう。
特殊清掃業者に連絡・見積もり
管理者との話し合いが済んだら、特殊清掃業者に実際に問い合わせます。
どういった状況か、どの状況まで修復するかなどを業者に伝えます。
しかし、現場の状況や様子などを、電話だけでは的確に伝えられないものです。
そのため業者に依頼する場合は訪問見積もりを取って、必ず業者の方に現場の状況をしっかりと確認してもらってから見積もりを出してもらいましょう。
業者には、電話対応だけで料金の見積もりを出して、そのまま契約をしようとする業者や、見積もり段階ですぐに契約をしようとする業者もあります。
こういう業者の場合、実際の支払い時に見積もり以上の料金を請求してくる可能性が高いので、悪質な業者には注意しましょう。
業者の決定・契約
見積もりは複数業者から取りましょう。
それが、料金をなるべく安く抑えるコツです。
作業内容や金額などを考えて、業者を決めましょう。
特殊清掃を依頼する場合、なるべく早く業者を決定したいという状況が多いでしょう。
複数業者への見積もりは大変ですが、一括見積もりサイトでは一度のお問い合わせで複数社の見積もりを取ることができ、信頼のおける業者に簡単にご依頼ください。
特殊清掃の豆知識

人が亡くなった後の部屋の匂いは一種独特なものがあります。
ここでは、人が亡くなった部屋の匂いの種類や除去方法について紹介します。
特殊清掃で取れる臭いの種類
死臭
死臭とは、遺体の腐敗(分解)とともに放出されるガスのことで、腐敗臭、腐乱臭とも言われます。
この臭いは、微生物やバクテリアなどの細菌が遺体を分解するときに生成されます。
問題になるのは、その死臭の強さです。
空間に漂う臭気の数百万倍もする非常に濃い臭気です。
日常生活ではまず嗅ぐことのないような想像を絶する強烈な異臭で、多くの人が吐き気をもよおしてしまうような臭いです。
この臭いをかいで、細菌だけでなくハエなどの害虫が寄ってきて卵を産み付け、うじ虫やハエが発生して、また悪臭を生み出すという最悪の結果が待っています。
生ゴミ臭
特殊清掃で取れる2つ目の臭いは、生ゴミの臭いです。
生ゴミの臭いの原因は、微生物が生ゴミを分解する過程で出す排出物だったり、化学反応で発生する硫黄と言われています。
生ゴミはもう処理したはずなのになぜか臭いがする場合は、壁や天井に臭いが染み付いてしまう可能性が高く、普通は簡単に取り除けません。
しかし、特殊清掃のオゾン脱臭装置を使うと、壁や天井に付いた生ゴミの硫黄の臭いも徹底的に消臭・脱臭してくれます。
部屋全体の生ゴミ臭を、プロポリーなどの消臭スプレーでなかなか取れない場合は、特殊清掃業者を頼るのも1つの方法です。
生活臭
特殊清掃で取ることの可能な3つ目の臭いは、生活臭です。
汗の臭いや加齢臭がこの生活臭です。
生活臭には、鼻を刺すようなアンモニア臭なども含まれていて、ちょい刺激が特徴です。
臭いの原因になりそうなのは、衣服やタオル、ベッドのシーツなどですが、それらをいくら自分で消臭・脱臭したとしても、壁や天井に臭いが残る場合は特殊清掃業者に任せましょう。
生活臭は1度部屋全体に染み込むと、市販の消臭剤では簡単に取り除くことができません。
その点、特殊清掃業者であればこの生活臭に対しても、臭いの原因を特定してしっかり消臭・脱臭してくれます。
カビの臭い
特殊清掃で取ることの可能な4つ目の臭いは、カビの臭いです。
カビは、繁殖するときに老廃物が出て、大量の臭いを放ちます。
部屋で絵の具のような青臭さを感じたときは、カビ臭さかもしれません。
カビがどこにあるのか検討がつかない人は、最初にエアコンを疑いましょう。
エアコンの中まで掃除して、臭いの変化があるかどうかを確認してみるのが一番です。
それでもカビ臭が臭う場合は、窓枠や壁にカビが生えている可能性もあります。
徹底的にカビの部分を探しましょう。
特殊清掃の場合は、カビが繁殖しやすい部分まで綺麗に掃除してくれるので、カビ臭にもしっかりと対処してくれます。
排水口の臭い
特殊清掃で取ることできる5つ目の臭いは、排水溝の臭いです。
臭いの原因は、蓄積した食品・油の腐敗臭と排水管のトラブルによる逆流臭のどちらかになります。
蓄積した食品・油の腐敗臭に関しては、パイプクリーナーなどの排水管掃除の専用道具を使って掃除をすることで臭いの発生を抑えられることが多いので、自分で試してみましょう。
自分でやってもなかなか取れない場合は、よほど腐敗臭がこびり付いてしまっているか、排水管のトラブルによる逆流臭なことが多いので特殊清掃業者に任せると安心です。
特殊清掃業者の場合は、臭いを落とすために複数の薬品を試すなどをして、その臭いの原因にあった対処方法をやってくれる上、排水管のトラブルにもしっかり対応してくれます。
特殊清掃業者へ依頼できるサービスは何?その時にかかる特殊清掃料金の相場は?まとめ

亡くなった人の住居の清掃作業をするときに、業者へ依頼して行ってもらうことになりますが、そのときにどのくらいの料金がかかり、業者は何をやってくれるのかをわかりやすく紹介してきました。
実際に特殊清掃を依頼しなければいけないような状況になったときに、ここで紹介している情報を参考にして業者選びをするときの検討材料として使ってみてください。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。









