特殊清掃現場の清掃を業者へ依頼！資格は必須なの！？...

特殊清掃現場の清掃作業を自分ではできないので、業者へ依頼することになります。
その場合、特殊清掃業者を何基準で選べばいいのかを詳しく紹介します。
資格を持っていることが最重要項目なのでしょうか。
その辺に関しても分かりやすく説明します。

特殊清掃現場の清掃を業者柄依頼するときに、依頼先業者が資格を持っているのが必須条件ではありません。
では、どういう業者へ依頼するのが良いのかを学ぶためにも特殊清掃とはどういうもので、資格はどういう役割なのかを見てみましょう。

◇特殊清掃とは

特殊清掃とはどういうものなのでしょうか。
よくわからないという方のために少し見てみましょう。
特殊清掃とは、ゴミ屋敷をはじめ、事件・事故、そして病死を含めた孤独死などが原因でダメージをうけた部屋の原状復帰をさせるための清掃業務のことです。
このような現場では、最初に遺体の傷みが激しく、除菌・消臭といったニオイを取り除いていきます。
さらに、遺体の発見が遅れるほど、その汚れの範囲も広くなり、複雑になるケースもよくあります。
場合によっては、害虫駆除、壁や床のリフォーム業者と連携して、遺品整理や不用品の処分なども行うことになり、その仕事内容は多岐にわたります。

◇特殊清掃を行うのに資格は必要ない

実は、特殊清掃を行うのに必要な資格はありません。
しかし、特殊清掃においては、汚れや臭いに対する知識と豊富な経験の両方が必要です。
これを踏まえたうえで、特殊清掃に従事するにあたり、持っていた有利になる資格や免許があります。

◇あったら便利な資格

まずあるといいのが普通自動車運転免許です。
すぐにでもと思う依頼者のもとへ向かうことができる上に、清いう呼ばれる資格があると便利です。
清掃士としての心構え、安全に処理するための薬剤や脱臭方法、またス従業審の安全を守るのに重要な感染症防止に関する知識を学びます。
この資格は日本では2000名程度しかいません。
さらに、遺品整理士という資格で、これは遺品整理にかかわる資格です。
遺品整理士としての心構えだけではなく、廃棄物に関する法律やその必要性、円滑に進めるためのノウハウなどを習得できます。

◇安さだけで依頼先業者を決めてはいけない

これらの民間資格は、座学中心なために、技術的なスキルを保証しているものではありません。
しかし、料金の安さばかりに気を取られると、遺品の違法投棄や不透明な料金からトラブルに巻き込まれることもあります。
特殊清掃の現場では今まで話したスキルのない業者が掃除をすると、時間がたつと臭いが戻ってきます。
フローリングの裏に染み込んだ体液や、壁紙についた腐臭を完全に除去してしまわないとすぐに臭ってしまいます。
せっかくお金を払ってプロの業者に作業してもらったのに、別業者に依頼するはめになり倍の金額がかかってしまいます。
そのため事件現場特殊清掃士のような資格の有無が、安心して依頼できるかどうかの基準になります。
安い値段だけで決めるのはあまりおすすめできません。
このほかにも、不用品の正しい価格を判断する遺品査定士や、古物商許可をもつ業者であれば、遺品の家財などの買い取りも可能となり、よりスムーズな遺品整理につながります。

◇特殊清掃で役に立つ道具

また特殊清掃をするにはオゾン脱臭機や、消臭のための専門の薬剤など、高価な器具も必要です。
特に有名なオゾン脱臭機はK社という会社の黄色いオゾン脱臭機になります。
この脱臭機はイスラエル製の製品で、もともと軍事技術の開発のために作られたため、非常に高性能な脱臭技術を持ちます。
高級ホテルなどもどこもが導入していたり、火災現場の復旧などでも利用します。
1台当たり数十万円と高価なため、専門的に特殊清掃を行う業者しか持っていません。
い愛崎の特殊清掃業者を決めるのに高性能な脱臭機を持っているかどうかは重要なポイントといえます。

◇特殊清掃現場で行う仕事の詳細

事件現場特殊清掃士の仕事内容は、感染予防、消臭・除菌、腐敗物の除去、害虫駆除などの作業を、その部屋の状況にあわせて行うことです。
その状況は予想よりも広範囲になり、そして深刻であることもあり得ます。
目に見えにくい所まで対応する専門的な清掃業なのです。
また、最近では清掃作業とともに、遺品整理や不用品の買取や処分なども一緒に依頼されることもよくあります。

特殊清掃に関連のある資格をご紹介していきたいと思います。

◇脱臭マイスター

一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会が発行しているのが、脱臭マイスターという特殊清掃に関する資格です。
協会会員は30,000円、一般は50,000円という料金を支払って1日か2日間に渡る講義を聞けば取得出来ます。
臭いを除去することに重点を置いた知識を身につけられることで、特殊清掃を行う場合には適した資格と言えます。

◇事故現場特殊清掃士

事故現場特殊清掃士は、事故現場特殊清掃センターが発行している特殊清掃に関する資格です。
受講資格は特になく誰でも受講ができ、受講資格は2ヶ月間となっています。
受講料は入会金25,000円、会費が2年間有効で5,000円です。
学べる内容としては、次になります。
特殊清掃とは何か・特殊清掃の基礎知識・実際の特殊清掃の事例研究の３つです。
一見、特殊清掃に関して現場の実習なども踏まえた本格的な資格ようですが、そういうわけではありません。
あくまで机の上で勉強するだけの、実践練習もない資格です。

◇トラックの免許

特殊清掃を行うと、家の中のものを運び出す作業が必要です。
その後、運び出したものを処理場まで持っていかなければいけないので、そのときにはほとんどのケースでトラックを使います。
小さい場合は軽トラック、大きいと2トン、3トン車のトラックを運転しなければいけません。
トラックの免許と特殊清掃のスキルに相関関係は全くありませんが、トラックの免許がない特殊清掃業者だと現場の物の運び出しに時間がかかり、料金が高くなるおそれがあります。

◇遺品整理士

一般社団法人遺品整理士協会が発行している特殊清掃に関する資格です。
事故現場特殊清掃士の資格を発行している団体と名前は違いますが組織は一緒です。
遺品整理士は、事故現場特殊清掃士と一緒で、誰でも受講ができ、受講資格は2ヶ月間となっています。
また、受講料は入会金として25,000円、会費が2年間有効で5,000円です。
学べる内容としては、下記になります。
遺品整理とは何か・遺品整理の基礎知識・実際の遺品整理の事例研究の３つです。
こちらの資格は合格率が70％と非常に高く、しっかり勉強すれば誰でも合格することができるものになっています。

資格を見てきて、どれも持っているからといって100％信頼できるようなものではないことはご理解頂けたのでは無いでしょうか？ここでは、特殊清掃の資格以外で信頼できる特殊清掃業者だと判断する基準を紹介します。

◇電話、メールの応対が適切か

ポイントとしてはしっかりとした特殊清掃業者かどうかを見極めるために、電話・メール対応を上げました。
やはり電話・メール対応は、お客を大切にしようとしていれば丁寧になるものです。
ここを疎かにするということは、作業が煩雑な特殊清掃業者の可能性があります。
特殊清掃業者が丁寧な対応をしてくれるかどうかは、厳しい目でチェックするようにしましょう。

◇特殊清掃以外も依頼できるか

特殊清掃を行ったあとに、残置物の片付けを行ったり、不動産の売却を支援してくれたりするかもチェックすると良いでしょう。
もちろん他の業者に依頼する事もできますが、ワンストップで依頼できた方が色々と楽です。
まずは自分がやって欲しいことをリスト化して、問い合わせした業者が対応してくれるかを聞いてみるといいでしょう。

◇見積もりが分かりやすいか

見積書はその特殊清掃業者がきちんと現場を診断してくれているかどうかの重要なポイントになります。
杜撰な特殊清掃業者は、適当に見積もりを作って請求額を出してきます。
これは後々、不当請求のトラブルに発展する可能性があります。
特殊清掃業者に下見してもらったときには、必ず見積書を出してもらい、見積書に記載してある項目についてもチェックしましょう。
分からないことがあれば、特殊清掃業者に納得するまで質問することも必要です。
しっかりと答えられない特殊清掃業者は注意しなければいけません。

特殊清掃現場の清掃作業を業者へ依頼するときに必要なのは資格などもありますが、それ以上に重要なのはお客に対する思いやりを持っているかどうかということを詳しく紹介してきました。
今後、特殊清掃を業者へ依頼することがあれば、ここの情報をよく読んでから業者選びに役立ててください。