特殊清掃業者の需要はあるのかないのか?...

特殊清掃コラム

特殊清掃という言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか。
実際に特殊清掃とはどういうもので、どういうときに行うのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は、特殊清掃とはどういうもので、業界自体がどういう状況になっているのかを詳しく紹介します。
今後、特殊清掃業というものが必要なのかどうかが分かることでしょう。

現在の特殊清掃業界

現在の特殊清掃業界

最近、特殊清掃に関する依頼が増えると共に、ネットで特殊清掃が儲かるようなカキコミをしている掲示板があります。
確かに、儲かるという話は嘘ではありません。
ただし、それが永続的に続くのか、単発なのかということを見てみましょう。
たまに数百万円という仕事の依頼があったとしてもそれが毎回、毎日続くのではありません。
また高額の依頼の場合は大抵リフォームも絡むし、始めたばかりの会社にそんなに大きな仕事がくるとは考えられません。
当たり前のことですが、こういった仕事を続くようになるには努力を継続しなければいけません。
また、特殊清掃の需要は昔に比べて増えているかもしれませんが、それ以上に特殊清掃をやっているという会社も増えてきています。
ただ、ホームページを見ればわかりますが、経験・実力・機材・知識のない会社のほうが圧倒的に多いのが現状です。
ある程度、経験を重ねている企業であれば各地方で有名になっていたり話題になっていたりします。
また清掃に関してはある程度出来ても、消臭が出来ない未熟な会社が多いです。
すべての遺品清掃会社が特殊清掃作業を出来るわけではないので注意してください。

消臭機材は高額な物が多い

消臭機材に関しては専門的な物が多く、設備投資にお金がかかります。
そこまで投資して回収できるほどの仕事が頻繁に来るという自信があれば良いのですが、なかなか思い切れない会社も多く、リスクを考えると結局外注して紹介料をもらったほうがいいという考えの会社が多いです。
業務用の消臭剤は高額ですし、どのような匂いに効くのか試行錯誤しながら購入したりしています。

特殊清掃に従事する人の給料

自分で経営する気なら良いのですが、清掃に従事するただの従業員の場合(共同経営者、役員は別)、サラリーマンなのでみんなが思っているほど給料はそう高くありません。
一昔前は月給50万~100万円ということはありましたが、最近は20万円~30万円くらいが相場ではないでしょうか?むしろ立ち上げたばかりの時は依頼がすぐに来るわけではないので収入面ではかなり厳しいものです。
高い給料を払っている会社もありますが、そういった会社は全国でも数えるくらいしかありません。
全国出張や泊りがけの作業も多く、数もこなしますし、現場もハードなようです。
そういったところで現場経験をたくさん積んで独立起業したいという方には最適な職場です。
今は就職したい人も増えてきているので、何か業務に関連する資格や特技、経験などがあると採用されやすいかもしれません。

お金のためだけでは続かない

儲かるからだけで事業を始めた場合は余程事業戦略がしっかりしていない限り失敗するでしょう。
依頼者も馬鹿ではないので、そういった心理はすぐに見抜かれます。
自分では解決できないけど、こういった特殊清掃会社なら解決してくれるという希望をもって依頼を受けることも多いですし、それに応えるために業者は日々勉強や研究を重ねています。

儲かるためにはどうすればよいのか?

特殊清掃の仕事は汚い、臭い、キツイ、気色悪い、気持ち悪いなど誰もが好んでやりたい仕事ではありません。
誰もが出来る仕事ではありません。
だからこそ、商売になります。
ここまでは誰でも理解できるでしょうが、頭の中で考えるのと実際に行動に移すには天と地の開きがあります。
未経験の場合、どこで技術習得するのか?などわからないことばかりです。
一番早いのは有名企業に就職するか、アルバイトで現場経験を積ませてもらうことだと思います。
そこで経験を積んで、独立するというのが遠回りに見えて実は近道です。

特殊清掃の需要はどうなっているの?

特殊清掃の需要はどうなっているの?

特殊清掃業の事業者が5年間で15倍になっていて、ますます需要が高まっています。
需要が高まっている要因は何なのでしょうか。

高齢者の独居世帯が増加すると、孤独死も増える

毎日新聞の記事では、高齢者の独居世帯は増加しています。
2016年次店の調査では、一人暮らしの高齢者数が655万人と、10年前調査の1.6倍に増加していて、この数は今後さらに増えると予想されています。
特殊清掃の技術向上のために資格認定を行っている一般社団法人事件現場特殊清掃センターでも、資格取得のニーズの高まりがあり、5年前には326社だった資格取得者の在籍企業も、2017年末には5,269社まで増えています。
特殊清掃の技術が全国的に高まっている現状には、安心を感じます。
孤独死現場での清掃は、精神的にも、肉体的にも辛い作業になります。
単なる清掃作業とは一線を画す過酷な作業です。
しかし、孤独死がなくならない以上、誰かがやらなくてはいけない仕事です。
本気で特殊清掃に向き合っている企業の多くは、社会貢献のため、強い志を持って事業にあたっているところが多いです。
今後、社会インフラの1つとして、さらに重要になっていくことでしょう。
いざ自分が孤独死現場の清掃をしなくてはならない状況になった時、すぐに助けてもらえる存在が、全国に少しでも増えるといいでしょう。
こういう時、どうすればいいのかと手が止まる前に、特殊清掃のプロに依頼しようという行動が当たり前になるには、特殊清掃という仕事がもっと広まることが重要です。
特殊清掃の現場の情報や、特殊清掃という仕事の現状を発信することを通して、認知度向上も進めていけば成功することでしょう。

社会貢献につながる新時代のビジネス、特殊清掃業

特殊清掃の依頼は年々増えるばかりです。
中でも、遠方に住んでいる親戚の方や、行政の担当者、大家などからの依頼もあり、独居世帯の増加は身に沁みて感じているところです。
孤独死は、発見が遅くなるほど、清掃が大変です。
遺体の腐敗により、部屋へのダメージや、近隣への迷惑の度合いも大きくなります。
今後、高齢単身世帯は増える一方です。
孤独死の数も増えるかもしれませんが、孤立化しない社会づくりを通して、万一の時にもすぐに気づいてもらえる環境を作っていかなければいけません。
それと同時に、特殊清掃について正しい知識と技術を持ち、誠心誠意対応できる業者を増得ると良いでしょう。
社会に貢献できる新時代のビジネスとして、特殊清掃・遺品整理を始めたい方にはお勧めのビジネスです。

遺品清掃業とは何

遺品清掃業とは何

ここでは、特殊清掃とはどういうもので、どのような作業をするのかについて紹介します。

清掃作業

特殊清掃の現場には遺体そのものは運び出されていますが、血液や体液、死後一定時間経過したことで腐敗物などの汚れがそのまま残っています。
遺体が腐敗すると筋肉による締め付けがなくなるので、体内の便や尿が漏れ出しているほかに、内臓が液状化して破れた皮膚から流れ出してしまいます。
清掃作業では雑巾やブラシを使って床についた体液を落とすなどして原状回復をします。
ただし、故人がB・C型肝炎や、HIV、結核や下痢症などのウイルスを持っていた場合、その体液に手で触ったり、空気中に漂うウイルスが目などの粘膜についたりすると、作業員自身も感染する恐れがあります。
そのため特殊清掃の現場に入るときには、故人の感染症などについての情報のほか、防護服などの準備が必須です。

消臭・除菌

特殊清掃の現場の汚れは、見た目落ちたように見えても臭いや菌はまだ残っています。
そのため専用の薬剤を専用の機材(噴霧機など)を使って室内に行き渡らせ、臭いや菌をできる限りなくします。
使用する薬剤は現場の環境や臭いの種類、消費者側の予算によっても変動するので、業者は消臭や除菌に関する知識や経験、そして機材の準備が必要です。
なお、薬剤次第では家具などの脱色や変色の原因になるため、原状回復後にそれらを利用する予定がある場合は、あらかじめマスキング処理を施すケースなどもあります。

リフォーム

血液、体液、腐敗物、糞尿などが床や壁紙などに染み込むと、見た目だけでなく臭いや精神面でもそのまま利用できなくなります。
例えばプラスチック製のユニットバスの中などで亡くなったとき、遺体のタンパク質がプラスチックに染み込み、臭いがとれないというケースもよくあります。
この場合はユニットバスそのものの交換をしなければいけません。
このほかにも、トイレのクッションフロアと呼ばれるビニール製の床も体液が染み込みやすいため、場合によっては一旦便器を外して床の下地板を交換したり、壁そのものを交換したりすることもあります。
フローリングの床から建物のコンクリートにまで体液が流れ出している場合もあるので、そのときは床材をはがしてコンクリートの消臭・除菌を行う必要があります。
こうした作業が必要なため、特殊清掃の仕事では規模の大小はありますがリフォームが必要になるケースがよくあります。
そのため既存の特殊清掃業者でも、リフォームの技術やそのために必要な機材を揃えているところが多いです。

遺品整理

特殊清掃と同じくらいニーズが高まっている遺品整理ですが、通常の現場における遺品整理と特殊清掃の現場における遺品整理には違いがあります。
それはリサイクル・リユースできる遺品の数です。
というのも特殊清掃が必要な現場の遺品は、すでに強烈な異臭や汚れがついていて、大半がリサイクル・リユースできません。
そのため一般廃棄物として適切な対応をしなければいけません。
しかし、大半がリサイクル・リユースできないからといって、全てをまとめて廃棄物として処理するわけにはいきません。
なぜなら遺品の中には遺言書や預金通帳、思い出の品なども混じっている可能性があります。
そうしたものを現場の中から見つけ出して遺族の元に届けるのも、特殊清掃業者の大切な仕事です。

害虫駆除

遺体やその体液から発せられる死臭は、ハエやゴキブリなどを引き寄せます。
集まってきたハエやゴキブリは卵を産み付け、たった数日のうちに大量に繁殖します。
前述したように故人が感染症のウイルスなどを持っている場合は、この害虫が感染症の媒介者となり、ウイルスが外部にどんどん拡散します。
万が一充分に駆除できていないまま荷物の搬出などを行うと、潜んでいた害虫が外部に拡散します。
このような事態を防ぐために、特殊清掃業者は現場の害虫を一匹残らず駆除しなければいけません。

特殊清掃業は儲かるの?

特殊清掃業は儲かるの?

特殊清掃業は危険を伴う仕事であると同時に、専門的な知識や技術、そして力仕事も必要な仕事です。
これほどの労力がかかるのであれば、そのぶん利益も大きくなるだろうと思いますが、果たして実際はどうなのでしょうか。
それでは、特殊清掃業という仕事の性質や収益性そしてやりがいについて紹介します。

心身ともにタフさが求められる

清掃作業や消臭・除菌などの仕事内容を見ても、特殊清掃業という仕事が肉体的にタフだということは充分伝わることでしょうが、これ以外にも肉体的な辛さはまだあります。
例えば特殊清掃が必要になるタイミングは決まっていません。
なぜなら孤独死や事件、事故などが発見されるのはいつになるかわからないからです。
そのため、しばしば深夜の緊急呼び出しの対応もしなければいけません。
また現場の臭いは想像以上のもので、少しの間作業するだけでも服や体、髪にもこびりついてしまいます。
体についた臭いはシャワーなどで洗い流したとしてもなくならず、服の臭いは洗濯しても落ちないことがあります。
これらは肉体的にも非常に辛いのですが、それが長く続くと精神的にも辛くなります。
いつ呼び出されるかわからないことによる不安感や、四六時中まとわりつく現場の臭いに気持ちが参ってしまい、この仕事を辞めてしまう人も多いです。
このように特殊清掃業は肉体面でも精神面でもタフさが求められる仕事です。

特殊清掃業は儲かるのか?

心身ともにタフさが必要で、いわゆる他の人がやりたがらない仕事であれば、それ相応の見返りは得られるのでしょうか。
特殊清掃の費用は状況次第ではワンルームで50万円以上になる場合もあります。
確かにこうした費用だけを見ると特殊清掃の利益は大きいように見えます。
しかし、実際はそうでもありません。
確かに特殊清掃のサービスが珍しかった頃は、一時期は月給が50?100万円と言われていたときもありました。
しかし、近年の業者の増加によりサービス自体が一般化されて、一社あたりの利益は目減り傾向です。
そのため、現在の月給の相場は20?30万円ほどで、実績が少なくあまり多くの依頼を受けられない業者などはさらに低くなることでしょう。
以上のことから特殊清掃業は儲からないわけではありませんが、だからといって収益が非常に大きいビジネスというわけでもないというのが現状です。

故人の想いは特殊清掃業者だけが伝えられる

しかし、特殊清掃の仕事は、一人暮らし高齢者の数が増え続けている日本においては今後も必要不可欠なものになっていくことでしょう。
本来であれば孤独死は少なければ少ないほどいいのですが、だからといって完全に防げるものでもないからです。
孤独にたった一人で亡くなっていく人の想いを遺族などに伝えるという仕事も、特殊清掃業者の重要な役割です。
遺品を通じ「一人で死なせてしまったという後悔を深くする人もいれば、逆に遺品の手紙などを見て故人の生前の想いを知り、一人で死なせてしまったという自責の念から救われる人もいます。
そうした人生の節目において、重要な役割を果たせるという点は、特殊清掃業のやりがいだと言えます。

特殊清掃業者の需要はあるのかないのか?まとめ

特殊清掃業者の需要はあるのかないのか?まとめ

ここでは、特殊清掃というものがどういうもので、業界がどういう状態なのかを紹介してきました。
現在の問題点などを踏まえて今後、特殊清掃業がどうなっていくのかなども紹介してきました。
ここでのじょうほうで、特殊清掃が必要になる時がどういうときかなどが分かったのではないでしょうか。

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