突然の家族の死、このような死のことを突然死と言います。
残された家族は突然の死により信じられないという思いで、何をすればよいのかがわからないという人は多いのではないでしょうか。
突然死などで孤独死した後の特殊清掃を行わなければいけませんが、自分たちで行うのは難しく特殊清掃業者へ依頼してやってもらうことになります。
そんな特殊清掃はどういうもので、業者へ依頼するときの注意点などについて紹介します。
特殊清掃とはどういうもの?

特殊清掃とはどういうものなのでしょうか。
特殊清掃は素人でもできるものなのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
特殊清掃とは
特殊清掃という言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
特殊清掃とは、事故物件(自殺)・孤独死・突然死・熱中症・ヒートショック(お風呂場などの急激な温度変化により、心臓や血管がダメージを受け、血管が破裂したり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こして死亡すること)などで亡くなられた方の部屋の除菌・消毒、消臭、ハエ、ウジなどの害虫駆除、血液や体液・汚物の清掃などを行う作業のことです。
あまり表には出ていませんが、とても重要な仕事です。
特殊清掃は簡単に行えるようなものではない
亡くなった家族のことを思ってショックで何もできない人もたくさんいます。
突然親族が亡くなって気が動転しているところに、凄惨な遺体現場の状態を見て、さらにショックを受けてしまいます。
そのような精神的に弱っている状態のときに、遺族の方が遺体現場の片付けや清掃を行うのは、非常に難しいもので不可能に近い作業です。
さらに、ウイルス感染を起こす危険もあります。
一般的に遺体現場では、ウイルス感染の恐れがあります。
ウイルス感染とは、亡くなった方が生前感染型のウイルスを患っていたときに、そのウイルスが遺体の腐敗とともに気化して、部屋の空気中にウイルスが充満してしまって、その空気を吸ってしまったり、遺体から出た体液や血液、汚物などに触れることで、ウイルスに感染してしまうことです。
遺族や近隣住民の方々、時には家主や管理会社が、安全に部屋に入ることができる状態にするために、まずはウイルス除去を行います。
ウイルス除去が終わり次第、立ち合いで確認をして、速やかに原状復旧を行ってもらいます。
突然死とはどういうもの

突然死とはどういうもので、なぜ起きるのかについて、わかりやすく紹介します。
突然死とは
突然死とは、これまで問題なく通常の生活をしていて、周りの人からは健康に見える人が急に死亡することです。
WHO(世界保健機関)は、突然死の定義を「瞬間的な死亡、もしくは原因となる病気を発症してから24時間以内に死亡すること」と定義しています。
ただし、交通事故や落下事故などによる外因死は、突然死にはなりません。
突然死と似た言葉に急死というものがありますが、これは急変して死に至る意味です。
直前に健康だったかどうかは関係ありません。
そのため、急死というカテゴリの中に、小カテゴリとして突然死があります。
突然死の原因
突然死の原因には、主に循環器系の病気と脳血管系の病気の2つがあります。
突然死の原因について、詳しく紹介します。
循環器系の病気
突然死がおきるリスクのある循環器系の病気には、虚血性心疾患、不整脈、弁膜症、肥大型心筋症や拡張型心筋症などの心筋症などがあります。
中でも、虚血性心疾患の1つ心筋梗塞は突然死のリスクが非常に高いといわれています。
心筋梗塞で亡くなる方の半数以上は、発症から1時間以内に死亡しています。
これは、心筋梗塞により、致死性不整脈である心室細動を起こすからです。
心室細動がおきると、心臓が細かく痙攣した状態になり、全身の臓器に血液を送り出すポンプとしての機能を果たせなくなり、死に至ります。
また、心筋梗塞は発症前に前兆となる胸痛などの症状がわかりにくいことがあります。
心臓が関連する突然死が起こる時間帯のピークと心筋梗塞が発症するピークが一致していて、突然死の原因の多くを占めるとの考え方があります。
脳血管系の病気
突然死が生じるリスクのある脳血管系の病気には、出血性脳血管疾患と虚血性脳血管疾患があります。
出血性脳血管疾患とは、脳の血管が破れて漏れ出た血液が血腫と呼ばれる塊になり、その部分の脳細胞を破壊する病気です。
また、出血した部位で、脳出血とくも膜下出血に分類されます。
脳出血は、脳の奥深くの細い血管にできた小さなこぶが破裂して出血したものです。
くも膜下出血は、脳の表面を保護するくも膜の下に出血が起きた状態のものです。
虚血性脳血管疾患では、脳の血管が詰まって脳に十分な血液が行き渡らなくなって、脳細胞に必要な酸素と栄養が不足します。
代表的なのは、脳梗塞と一過性脳虚血発作です。
脳梗塞には、脳の血管に発生した血液の塊によって血管がつまる脳血栓と、心臓など脳以外の部分で発生した血の塊が脳へと運ばれて脳の血管をつまらせる脳塞栓があります。
一過性脳虚血発作は、脳の血管が一時的に詰まりますが、後に解消されることが特徴です。
しかし、その後に脳梗塞を発症する恐れがあります。
突然死のリスクを高める要因
突然死は、あるきっかけで起きるケースがあります。
また、突然死のリスクを高める要因が日常に隠れているケースもよくあります。
突然死のきっかけやリスクを高める要因について、詳しくみていきましょう。
胸部に強い衝撃を受ける
胸部に強い衝撃を受けることで、心室細動が起きて、そのまま死に至るケースが多いです。
心室細動とは、心室が1分間に300回以上不規則に痙攣する状態のことで、運動中の突然死の主な原因といわれています。
例えば、野球で非常に速い球が胸部に当たった、バスケットボールのディフェンスで相手選手の肘が非常に強く胸に当たったという場合に、心室細動が起こる恐れがあります。
職務中のケースでは、工場の機械設備の点検中に、機械で胸を強打した、営業の外回り中に交通事故にあって、胸を強打した場合なども考えられます。
ストレスが溜まっている
ストレスは、動脈硬化を促して、突然死の原因となる心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるといわれています。
ストレスの原因は、長時間労働、完璧主義、ネガティブ思考、睡眠不足、運動不足など、いろいろあります。
心筋梗塞や脳梗塞は、ある程度の年齢になることでリスクが上がると言われていますが、働き盛りの20代でも発症する可能性があります。
若いから大丈夫という認識でストレスフルな日々を過ごすと、突然死のリスクが高まります。
生活習慣が乱れている
睡眠不足や栄養不足、カロリー過多、運動不足、喫煙などは、いずれも動脈硬化のリスクの要因になります。
このように、生活習慣が乱れていると、突然死のリスクが高まる恐れがあります。
生活習慣が乱れている原因を突き止めて、早めに解消することが重要です。
労働時間が長すぎて睡眠時間が短くなっていたり、ストレスで暴飲暴食をしてしまったりと、労働環境やストレスが関係している場合があります。
突然死などの孤独死でやるべきこと

孤独死などが発生すると、遺族の方はいきなり・突然の事でどうしたらよいか分からないとパニックになることもよくあります。
大切な方を突然失ってしまったショックはきっと大きなものと思います。
具体的に何をすればよいのかを見てみましょう。
専門業者に依頼したらよい?
原則、孤独死現場であれば、業者へ依頼したほうが良いというのが本音です。
部屋全体に菌や害虫などによる汚染が進んでいてとても危険な状態 です。
また、現場を見る精神的負担は大きなもので、PTSDになる方もいます。
状況など含め詳しく説明しますので、遺族の負担を減らすため、まずは業者へ相談いただければと思います。
次のケースだったら、まだ業者へ依頼しなくても大丈夫でしょう。
それ以外は専門業者に依頼しましょう。
死後経過日数が1日や2日と短い期間で発見されたケースは移送委で業者へ依頼する必要はありません。
遺体の腐食があまり進んでいない事が多いので、菌や臭いもさほど気にしなくてよいからです。
入室は控える
入室は緊急時以外お控えください。
故人の最期を知りたいと、早く部屋の様子を知りたいという気持ちはあるでしょう。
しかし、通常、部屋全体に害虫などによる菌による汚染が進んでいるのでとても危険な状態です。
もし入室をするのであれば、マスク・手袋の着用は必ずお願いします。
孤独死現場で特殊清掃作業が必要な理由
人が亡くなった現場では、遺体を媒介して菌や害虫が発生します。
現場に立ち入ることで、いろいろなリスクが発生します。
孤独死現場の清掃に慣れているスタッフは、これらのリスクに対処する術を把握しているので、安全で、確実な清掃・原状回復作業を行うことができます。
遺族の気持ちになるべく早く応えるためにも、専門業者に依頼していただければと思います。
また、賃貸の場合などは、遺族や保証人の方に、原状回復義務が課せられ、困った・どうしよう・わからないという状況になるのではないでしょうか。
いきなりのこのような事態のなかで、通常の掃除以上に困難な部屋の清掃を、義務として果たさなければいけないのは大変な負担となってしまっていることでしょう。
感染の危険性がある細菌の増殖
遺体の発見が遅れた場合、その体液を媒介としていろいろな菌が繁殖します。
これらを除去するには、二次感染を防ぐための仕組みと、専用の除菌剤、機材などが必要です。
菌によっては、肝炎やHIVの原因となる物もあるので、残存率0%となるように、隅々まで徹底除菌することが、どんな現場でも必要になります。
建物をも侵食する害虫の発生
遺体を媒介とした害虫が発生する可能性があります。
また、部屋に残された食品があれば、それも同じように害虫を外部からおびき寄せてしまします。
一般的に遺体の周りにはうじ虫が発生することがあるので、細かい隙間に入り込んでしまい、通常の清掃では処理が難しくなります。
また、うじやハエが大量発生した後は、建物木部を餌とする害虫が発生することがあります。
少しでも害虫が残ると、再び繁殖する可能性があるので、隅々まで駆除を行った上で防虫処理を施さなければいけません。
これらの除去には、専用の薬剤の散布、燻煙などによって、居住空間全域をカバーするように駆除作業を実施するので、清掃・原状回復後に虫が湧という悩みは発生しません。
強烈で取りにくい悪臭の残存
誰にも気づかれずに長期に渡り放置された遺体の腐乱が進み、死後の体液(腐乱液)、汚物から強烈な臭気を発生させます。
その臭気は死臭とも呼ばれていて、日常生活ではまず経験することのない想像を超えた悪臭で、ほとんどの場合強く残存します。
この悪臭は、通常の掃除ではほとんど対処できません。
この臭気に適合するように選定、調合された専用の薬剤と、脱臭効果の高いオゾン脱臭機、またそれを適切に取り扱う技術の3つが揃って、初めて短時間で臭いの無い状態を作り出せます。
自分で処理する場合の心理的負担の発生
心理的ストレスを負っている家族や親族などに、現場復旧義務が課せられ困った・どうしよ・わからないという状況になるはずです。
また、必要な処置をすべて自分たちで行うことは、辛い現実に正対する必要があり、例えばPTSDなどのストレス障害を誘発する恐れがあります。
特殊清掃依頼時の注意点

特殊清掃を業者へ依頼するときに、いくつか注意点があります。
事例を基に紹介します。
腐敗臭が外に漏れてこないか?
部屋内に立ち込める腐敗臭は、想像以上の悪臭です。
本当にひどい現場だと我々は〇〇号室と聞かなくても、部屋を特定できるくらい強烈な臭いがします。
以前、隣人のクレームが管理会社へ伝わってから発覚したケースもあります。
遺族が余計な心配をしないで故人の見送りをするためや近隣の方々のためにも、早めに消臭を行う必要があります。
誰にも気づかれずに長期に渡り放置された遺体の腐乱が進み、死後の体液(腐乱液)、汚物などから強烈な臭気を発生させます。
その臭気は死臭とも呼ばれ、日常生活ではまず、経験することのない想像を超えた悪臭となり、ほとんどの場合強く残存します。
ハエなど害虫が部屋から出るのではないか?
孤独死から数日経つと、ウジが発生し、ハエが飛び交います。
そのハエの菌はとても怖いものです。
また、近隣の方からのクレームの原因にもなります。
臭いが消えない
床下のコンクリートまで体液が達していて、床を開けないと分からない状態もあります。
オーナーの承諾を得て、床を解体、コーティング処理を行えば処置完了です。
また別の現場では、臭気の原因を特定せずにただただクリーニングしただけの物件もあります。
オーナーからどうしても臭いが取れないとの指摘が入って、弊社が脱臭処置することになります。
クリーニングはもちろんのこと、臭気の原因箇所の撤去および特殊溶剤で封止することで強烈な臭気は消えます。
しかし、長期間臭気を放置された部屋の場合だと、壁紙に臭気が移っており、壁紙の張替が必要です。
リフォーム会社の助けもかり、脱臭することは可能です。
また、腐敗臭が残っているにも関わらず、不用品のみを撤去しただけで、臭いが薄くなったからと作業完了してしまう業者、きちんとした説明なしで、リフォーム(解体)まで行ってしまい、追加料金の請求をする業者といったトラブルなどもあります。
近隣の方への対応は?
臭いや、害虫などが発生するため、近隣の方が気にすることもあり、近隣への配慮は十分に必要でしょう。
業者が現場に入っている際に、何度か隣人の方から何をやっているの?などと聞かれたケースもあります。
興味本位で聞かれる方もいるため、個人情報の関係から何もお伝えはしません。
しかし、孤独死の事実を既に知っている方は菌や臭いについて不安に思い聞いてきます。
そのときは、我々は専門業者として専門的な機材・薬剤を使い作業をしているという旨を説明することで、ほとんどが収まります。
突然死の後の対応はどうすれば良いの?まとめ

家族の突然の死に対してどう対処したらよいのかわからないという人のために、残された部屋の特殊性をわかっている業者へ依頼すべきで、依頼先業者を選ぶときの注意点や、孤独死とはどういうものかについて詳しく紹介してきました。
今まさに家族の突然死によってどうしたらよいのかわからないという方は、ぜひこちらの情報を参考にしてください。
ただ今、お電話すぐに対応いたします。









