特殊清掃業者で働く意義とは?なぜ必要なのか?...

特殊清掃コラム

故人の残された部屋の清掃屋遺品整理をしなければいけません。
その時に、相続人が行うと大変な作業になり、時間や手間がかかります。
時間に余裕がある人であればいいのですが、そうではない人は特殊清掃業者へ依頼してすべてを任せた方が楽です。
ここでは、そんな特殊清掃業者で働く特殊清掃員は必要なのか、どのような作業を行ってくれるのかについて、詳しく紹介します。

特殊清掃員とは具体的にどういう人?専門業者はいるの?

特殊清掃員とは具体的にどういう人?専門業者はいるの?

特殊清掃をするうえで特殊清掃員という人達がいます。
特殊清掃員とは特殊清掃だけではなく、ほかにもできる作業はあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

特殊清掃員とは?

特殊清掃員とは、特殊清掃を仕事として専門的に行っているスタッフのことです。
孤独死や事件・事故のあった現場やゴミ屋敷など、普通の清掃では汚れを落とせない部屋を担当して、部屋を依頼人の希望通りの状態に戻します。
また、特殊清掃を行う会社で働いているほか、個人事業主として特殊清掃を請け負うこともよくあります。
特殊清掃には、時間と手間だけではなく専用の強力な除菌剤や消臭剤が必要になります。
例えば、孤独死が起きた部屋を自分で掃除するのはなかなか難しいので、信頼できる特殊清掃員に依頼しましょう。
次は、特殊清掃は自力ではなく、特殊清掃員に依頼すべき理由を詳しく説明します。

特殊清掃は特殊清掃員に依頼すべき理由

特殊清掃が必要なケースは、自分や親族だけで掃除するよりも特殊清掃員に依頼すべきです。
その理由として、次のような理由があります。

経験が豊富なので作業に慣れている
特殊清掃員は清掃経験が豊富で作業に慣れているため、臭いや汚れをきれいに落とせます。
特殊清掃が必要な事例のほとんどは普通の清掃で対応できない状態なので、自力で全て清掃を行うのは技術的に困難です。
自力である程度掃除ができても、数日経つと臭いが戻ったり、汚れが復活したりすることもよくあります。
また、血痕や体液などの汚れを落とすには特殊な薬剤を使わなければいけないので、専用の薬剤や用具を持つ経験豊富な業者に依頼するのが最善策です。

遺族への対応にも慣れている
特殊清掃業者は遺族への対応にも慣れているので、遺族の気持ちを尊重した清掃や片付けを依頼できます。
通常の清掃業者や知人・友人の場合だと、遺品の扱い方などが分からず捨てるとも少なくありません。
しかし、特殊清掃業者は、遺族からの依頼を受けて清掃する場合がほとんどなので、どのような対応が適切か知っています。
心身ともに疲れている時期、これ以上つらい思いをしないように専門業者への依頼は必須です。

自力で掃除する手間が省ける
専門の業者に依頼することで、自分で掃除をする手間と時間を省けます。
特殊清掃を全て自力でやるとなると、1日だけでは終わらず数日、長ければ数週間に渡って掃除や片づけをやり続けなければいけません。
普段仕事をしている人にとって、その手間と負担は大きなものです。
しかし、作業に慣れている特殊清掃業者に依頼すれば、丸一日程度、時間がかかる場合でも数日で作業が完了します。
費用はかかりますが、時間を節約できると考えれば特殊清掃業者に依頼するメリットは大きいでしょう。

遺品整理についても任せられる
ほとんどの特殊清掃業者は、遺品整理も行ってくれます。
遺品整理は親族だけでもできますが、親族が急死している場合は部屋がそのままの状態なので貴重品や大切な遺品を見つけるのが非常に難しいです。
しかし、特殊清掃業者なら遺品を分別して不用品と遺品、貴重品などに分けて整理してくれます。
遺品整理はかなり手間がかかるので、業者に依頼して一気に片付けをしたほうが効率的でしょう。
ここまでが、自力ではなく業者に特殊清掃を依頼したほうが良い理由でした。
特殊清掃には、専門のスキルや薬剤、経験が必要不可欠です。
自力で掃除をすると転倒・感染・食中毒などの恐れもあるので、必ず特殊清掃員に依頼しましょう。

特殊清掃料金は高い?

特殊清掃員に特殊清掃を依頼する場合、サービス内容によって料金が変わってきます。
まずは孤独死や事件・事故などがあった現場の料金を見ましょう。
遺体がある現場では、部屋の状態によって必要な清掃が変わるので料金も変動します。
作業内容別の相場は、次の通りです。
床上の特殊清掃は49,960円?、浴室清掃は30,000円?、消臭剤・除菌剤の散布は16,700円?、汚れた畳の撤去は1枚あたり5,000円?、オゾン脱臭は1日あたり49,800円?、作業員の人件費は20,000円?となります。
部分的な清掃であれば、5万円程度で済むこともあります。
しかし、死後何ヶ月も放置されている場合は臭いが強く清掃が困難なため、原状回復工事も含めて料金が50万円程度必要なケースもよくあります。
その一方、ゴミ屋敷清掃を特殊清掃員に依頼する場合は、片付けるゴミの量や部屋の広さによって料金が決まっています。

現在の無資格の特殊清掃業者の問題点

現在の無資格の特殊清掃業者の問題点

2013年?2015年の3年間で、特殊清掃業者の数が15倍超に増えたというデータもあるほど、近年特殊清掃業者の数は急激に増加しています。
しかしそれと同時に、特殊清掃業者に関連するトラブルも増えています。
その原因として考えられるのが、許可や資格を取得しないで営業している特殊清掃業者がいます。
次で許可・資格がない特殊清掃業者の問題について考えましょう。

法律に抵触する可能性がある

最初の問題は、日本が国や自治体として定めている法律や省令に違反している可能性があるということです。
特殊清掃業の仕事には、メインとなる清掃作業や消臭・除菌作業の他にも、リフォームや遺品整理、遺品の買取や害虫駆除といったサービスがあります。
これらの中には特別な許可や資格がなくてもサービスとして行っていいものもあれば、許可や資格がなければサービスにしてはいけないものも含まれています。
法律が必要な許可や資格を定めているということは、むやみに商売をされると社会や消費者に対して不利益をもたらす可能性が高いということです。
そのため国や自治体は、許可や資格なしに営業をしている業者に対しては行政処分などを行うのです。
こうした事態に陥らないようにするためにも、取得が必須とされる許可や資格については、確実に取得しておかなければいけません。

依頼者に迷惑がかかる

特殊清掃サービスにおける代表的なトラブルに、異臭残りなどが挙げられます。
これは文字通り、清掃が不十分で異臭が残ることを指します。
特殊清掃の現場は一見表面的な汚れに見えますが、床や壁にまで遺体の体液などがしみ込んでいて、床材や壁材ごと清掃したりリフォームしたりしなければ異臭を根絶できないケースもよくあります。
せっかく高い料金を払って依頼をしたのに、十分な仕事ができていないとなれば依頼者に迷惑がかかります。
しかし、そうした十分な消臭を行うためには、技術と知識、経験が必要不可欠です。
このうち技術や経験は現場でしか学ぶことができませんが、知識に関しては許可や資格を取得する過程で勉強したり、同業他社と情報交換をしたりすることで補えます。
そのため仮に法律上取得が必須でなくても、関連する分野の許可や資格は取得しておいた方がプラスになります。

特殊清掃業者としての心構え

特殊清掃業者としての心構え

本当に特殊清掃業者として仕事をしたいと考えた時、次の心構えが必要になるでしょう。
多くの人がこの仕事を選ばない・すぐに辞めてしまう理由は、この覚悟が出来ないことにあります。
特殊清掃員に絶対に必要な心構えとはどういうものなのか、現役特殊清掃だから言える事を紹介します。

強い精神力

特殊清掃員になるのであれば、仕事を始める前に何があっても動じない強い精神力を持っていなければいけません。
特殊清掃員として働くとき、孤独死現場や自殺現場などは想像を絶する悪臭が立ち込めて、血液が部屋全体に飛び散っていたり、害虫が何万匹と蠢くような現場など、普通に生活していれば、まず見たことがないような状況で作業しなくてはいけません。
運よく汚れが軽い現場でもここで人が亡くなっていたという事実から、得も言われないほどの恐怖を感じる人もいます。
ベットで亡くなっていた、玄関先で亡くなった、トイレや風呂場で亡くなることもよくあります。
つまり、どんな現場で何があっても心が折れない強靭な精神力を持っている人でなければ、特殊清掃業者として従事することはできません。
自分は精神力が弱い人間だと感じていれば、特殊清掃業の仕事を探すのはキッパリとやめておきましょう。

悪臭に耐える

特殊清掃業者としての仕事で初めのハードルは、死臭に耐えることが出来るのかということです。
特殊清掃ではどんな現場でも間違いなく死臭が蔓延していて、一般的に死臭は世界で一番の悪臭といわれていて、初めて嗅いだ人は吐き気をもよおすほどの強烈な匂いです。
普段から鼻がよく効く方は、死臭漂う室内での特殊清掃は困難を極めます。
しかもこの特殊清掃の悪臭は、防護服を着ていても作業服に染み付いたらなかなか取ることができません。
さらに風呂に入り実際には臭いが取れたとしても、鼻の奥で臭いを感じてしまう幻臭という記憶に刷り込まれた臭気に悩まされる特殊清掃士も多いのです。
そして、特殊清掃の現場では最終確認や途中の確認で実際に嗅いで臭気を確かめなければいけません、慢性鼻炎や花粉症などで、鼻が悪い人も特殊清掃員には向いていません。
これらを考えると、特殊清掃業務は死臭も何気ない顔で嗅げる人でなければ仕事をすることができないことになります。

強靭な体力

特殊清掃の作業では清掃だけではなく、腐敗物の付いた大型家電や大型家具を運んだりもしなければいけません。
時にはエレベーターのない団地の5階から運び出すこともあるし、トラックが横付けできないで遠くまで運ばなければいけないこともあります。
しかも特殊清掃の作業中は防毒マスク、ゴーグル、防護服を着用するため、夏場の特殊清掃はもちろん春秋でも暑さと戦わなければいけません。
特殊清掃は、緊急性が高い事例が多く、休みも不定期なので連日特殊清掃の業務をすれば相当体力が削られます。
特殊清掃の従事者になる為には、強靭な体力と共に休日にしっかりと体を休め、いつでも体調を万全に整える自己管理能力も必要になります。

辞めない気持ち

自分は精神面も体力にも自信があると思って特殊清掃業を志望する人でも、たった一日で仕事を辞めてしまうことは、よくある特殊清掃業の現実です。
特殊清掃の業務は、想像以上に計り知れないものがあります。
給料がいいから・独立したら儲かると安易に考えていると、その過酷さゆえすぐに根をあげてしまいます。
最初は特殊清掃の仕事の辛さから辞めてしまいたくなる時もありますが、どんな仕事でもやりがいというものがあります。
依頼者に感謝され、特殊清掃の仕事に意義を感じれるようになればきっと、この特殊清掃という仕事を長く続けられます。

職業が言えない

特殊清掃員として働くと、誰かに職業を聞かれた時に返事に困るという場面があります。
特殊清掃という仕事の内容から嫌悪感を持つだろうと、なかなか正直に言えない部分です。
しかし、特殊清掃は誰かが必ずやらなくてはいけないことですし、実際に特殊清掃という仕事は、世の中のニーズから生まれた必要な職業です。
しかも、どうにもできず困っている人を助けるのが我々特殊清掃士の仕事なので、特殊清掃業者として働くことは胸を張ってもかまいません。
自分から名乗るような自慢できる職業ではないので、特殊清掃業者として働くのであれば自分の職業が言いにくくなることについて理解しておかなければいけません。
名乗りたくない方は清掃業と言っておけば間違いではないので、トラブルを回避するのは容易です。

食られないものが増える

これは人によるのですが、特殊清掃ならではで、死臭に似た臭いのものや、見た目から特殊清掃を思い出すような食べ物が、食べられなくなったということがよくあります。
例えば、納豆やレバーなど生肉、刺身、イカの塩辛、油っぽいものなど、人によっていろいろですが一度は経験することの一つです。
例えば、何故かヨーグルトのすっぱい臭いがダメになりました、今では食べられるようになったということもあり、ある程度の経験を踏むと乗り越えられると思います。

特殊清掃業を行う上で取得しておくべき資格・許可

特殊清掃業を行う上で取得しておくべき資格・許可

まずは法律上、取得しておかなければならない許可・資格について把握しておきましょう。
といっても特殊清掃をするうえで許可や資格が必須となるのは500万円以上のリフォームをする場合と、遺品の買取をする場合が中心になります。

500万円以上のリフォーム:内装仕上工事業の許可

壁紙や畳、床材の張替えを行うときに、請負代金が消費税込500万円以上になる場合は、建設業許可の一種の内装仕上工事業の許可が必要です。
この許可は取得のハードルが非常に高く、次のような条件を満たしていなければいけません。
内装仕上工事業の経営業務管理責任者の有資格者が在籍しています。
内装仕上工事業を5年以上経営していたか、内装仕上工事業以外の建設業を6年以上経営している必要があります。
次のいずれかの有資格者が在籍していなければいけません。
1級建築施工管理技士・2級建築施工管理技士(仕上げ)・1級建築士・2級建築士・技能検定の1級畳製作・畳工・技能検定の2級畳製作・畳工+合格後3年以上の実務経験・技能検定の1級内装仕上げ施工、カーテン施工、天井仕上げ施工。
床仕上げ施工、表装、表具、表具工・技能検定の2級内装仕上げ施工、カーテン施工、天井仕上げ施工、床仕上げ施工、表装、表具、表具工+合格後3年以上の実務経験などです。

500万円未満の施工は例外

請負代金が500万円未満の場合は、内装仕上工事業の許可を取得していなくても問題ありません。
そのため状況を見極めて自社でできる範囲の依頼だけを請け負うのであれば、許可を取得しなくても特殊清掃に伴うリフォームは可能です。
とはいえ許可が必要ないからと雑なリフォーム工事をすれば、依頼者の不利益になるうえに、自社の評判も大きく下がります。
また請負代金を500万円未満にするために中途半端な作業をやると、異臭残りのトラブルになる可能性も高くなります。
したがって特殊清掃サービスを始めるときは、請負代金にかかわらず、許可を取得できるレベルの人材や設備を整えておく必要はあります。

遺品の買取:古物商許可

特殊清掃の過程で出てくる遺品を買い取ってリユースするのであれば、その時点で遺品は古物営業法上の古物とみられます。
その結果、古物を取り扱うために、古物営業許可の取得が必要です。
古物商許可の取得方法は、申請さえすればたいていの場合は取得することができます。
依頼者のニーズに柔軟に対応するためにも、あらかじめ取得しておきましょう。

産業廃棄物収集運搬業許可

遺品の買取をするのであれば、古物商許可以外にも産業廃棄物収集運搬業許可も取得しておきましょう。
というのも現場でこれはリユースできると判断した遺品でも、いざ倉庫に持ち帰ってみて検品すると、売り物にするのは難しいというケースもたまに発生します。
そのときは古物商としての自社から出た廃棄物を産業廃棄物として処理できるケースがあるため、処理コストを抑える意味で、産業廃棄物収集運搬業許可が役に立ちます。

特殊清掃業者で働く意義とは?なぜ必要なのか?まとめ

特殊清掃業者で働く意義とは?なぜ必要なのか?まとめ

ここまで、故人の残された部屋の清掃を行うのに特殊清掃業者へ依頼する理由につちえ紹介してきました。
特殊清掃を行う人を特殊清掃員と言いますが、何か資格が必要なのか、特殊清掃員になるうえで注意しなければいけないことなどはあるのかなどについても分かりやすく紹介してきました。
今から特殊清掃業者へ依頼しようと考えている方は、特にここの情報をよく読んで参考にしてください。

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